家計を見直そうと思ったとき、ちまちました節約ではなく、根本的な節約につながるような、根本的な改善をしたいもの。
「家計を見直すには、まず固定費の把握からだと思います」と言うのは、節約の達人で、雑誌でも節約術を披露するブロガーのかのんこさん。
手取り月17万円という家計で、固定費のなかでもまず通信費から見直したそう。
具体的にどのように改善したのか、ESSEが取材をしてみました。
固定費の見直しは、改善しやすい通信費がキモ!
「子どもが生まれるまでは共働きだったので、余裕のある暮らしをしていましたが、妊娠をきっかけに退職し、夫の収入で生活していくことになりました。そこで突然、月の手取り17万になってしまって…。それまでの半分以下の収入で暮らしていくことになったんです」
すべての画像を見る(全3枚)家計の見直しを迫られたかのんこさんは、通信費の削減に踏みきることに。
それまでまったく意識していなかった通信費は、更新時期に契約の見直しをしていなかったり、購入時のムダなオプションがついたままだったりと、じつは余計な出費がたくさんあったそう。
●(1)スマートフォン+ネット料金
当時の契約内容は、大手キャリアにてトータル約2万4000円の料金でした。
<見直し前の料金>
・かのんこさん…スマートフォン機種代+通信費で1万円/月
・夫…スマートフォン機種代+通信費で1万円/月
・Wi-Fi契約費…4000円/月
「いちばん問題だったのはWi-Fi。モバイルWi-Fiを自宅で使っていたのですが、更新月を1年以上経過し、古い機種で性能が悪いのにもかかわらず、気づかずに放置していました。さらに更新月以外での解約は違約金が発生するため、見直し後の解約で約1万円損してしまいました。これはのちのち反省点になりましたね」
Wi-Fi以外もすべて見直し、夫婦そろって格安スマホに変更。
「いろいろな携帯会社を見比べて、通話料が10分までなら無料のプランのある会社に決めました」
<見直し後の料金>
・かのんこさん…スマートフォン機種代+通信費4500円/月
・夫…スマートフォン通信費3500円/月
・光回線+光テレビのセット…7200円/月
と、光テレビの契約が追加されたうえにトータルで約1万5200円となり、月に8800円の減額に成功。
ちなみに夫は、それまで使っていた機種をそのまま使うことができたので機種代がかからなかったそう。
「年間では10万円ほどのカットになります。現在はこまめに見直しができるよう、更新月のチェックをしています。具体的には、エクセルでさまざまな更新月の一覧をまとめました」
ちなみに、Wi-Fiから光回線への見直しをしたのにも理由が。
「新居がテレビの映らない地域だったので、光テレビ契約は必須。今回契約した光回線だと、オプションで光テレビがつけられるのが魅力でした。見直しといっても、私のようにすべてを一気に変更する必要はないと思います」
●(2)動画の視聴契約
「ほかにも、なにかのポイント還元キャンペーンで入会した動画視聴サービスに月2149円払っていました。正直なところ動画を観ていない月もあり、完全にムダな出費でした」
そんなとき、Amazonが動画配信サービスをやっていることに気づいたそう。
「もともとAmazonのヘビーユーザーだった私は、年間利用料3900円でAmazonプライム会員の契約をしていました。無料で動画サービスも利用できる! と気づき、一本化することに」
●通信費を見直すときは、情報の収集が大切!
「見直しをするときは、腰をすえていろいろな情報を比べるのが大事」というかのんこさん。
「わが家は収入の半減でお尻に火がつきましたが(笑)、生活に合った契約にきり替えたおかげで、出費をカットしつつ暮らしは快適になりました」
固定費のなかでも、細かくカットできる部分が多い通信費。
どれくらいかかっているのかわからない、という方こそ、ぜひ見直してみてください。