小さなスペースでも、そこに扉1枚、棚が1段あると、日常生活が快適になることがあります。あるいは、隙間みたいな狭い場所が、工夫次第で意外なほど有効活用できることも。家づくりで間取りを計画する際は、図面にあるコンパクトなスペースを確認して、なにができそうか考えみましょう。日刊住まいライターが「地味だけど、家づくりで採用してよかったもの」4つを語ります。
すべての画像を見る(全6枚)目隠しできる洗面所と脱衣所を仕切る扉
筆者の家には、洗面所と脱衣所の間に扉があります。洗面所と脱衣所のスペースはそれぞれ1畳程度。コンパクトですが、あえて2つを区切る扉を採用しました。採用した理由は以下の2つです。
●来客時に脱衣所を隠せる
わが家は脱衣所に洗濯機を設置するプラン。住み始めてからは、脱いだ服なども置いています。来客に見せたくないこうした様子も、扉を閉めれば隠せます。あわてて片づける必要もなし。
●思春期を迎える子どもに配慮
将来、子どもが「自分が脱衣所を使っているときには、親に姿を見られたくない」と考えるかもしれません。扉があれば、簡単に目隠しできます。子どもが脱衣所にいても、親は洗面所を同時に使用可能。
基本的には、開けておけばいい扉。「ないと困る、あっても困らない」、そんな扉です。
1畳の脱衣所に収納スペースをつくる
洗濯機回りには、洗濯に必要な洗剤や道具などがないと、家事効率がどうしても落ちます。先の説明通り、わが家の脱衣所は1畳程度。洗濯機も置くとなれば、人が立てるスペースは半畳程度に。収納のラックや造作の収納を設置する余裕はありません。
そこで、洗濯機の上のスペースに棚を設置しました。
ちなみに、左右の棚で高さが違うのは、左の壁に洗濯機の水栓があるためです。洗濯機から洗濯物を取り出すとき、棚がジャマにならないように棚の高さを設計しました。ただし、上の棚は高すぎて、現状ではうまく使いこなせていません。
洗剤類はもちろん、お風呂に入ったあとに着る服などを置いています。棚があることで、とても狭いスペースでも不自由を感じません。