続々と値上がりが続いていますが、暮らすうえで欠かせない食費は、なかなかコントロールが難しいもの。少しでも節約効果を上げるため、節約アドバイザーの丸山晴美さんに実際にやっていることを教えてもらいました。
続く食材の値上げ。今、私たちができること
すべての画像を見る(全7枚)値上げラッシュが続いています。光熱費はもちろんのこと、食料品、外食、家電製品、交通費などさまざまです。この6月にも大きな値上げがありましたが、今後も値上げを発表している企業も多く、今後も値上げラッシュが落ち着く様子はありません。
●なぜ食品が軒並み値上げしているのか
値上の主な要因は、「原油・資源高」・「円安」・「気候変動・天候による不作」・「穀物相場の上昇」・「人件費の上昇」です。
最近の食品の値上げの傾向としては、小麦や食用油がカギとなっています。小麦粉や食用油が値上がりしている理由は、「主要産地の不作」や「輸送費の高騰」、「世界のアフターコロナでの需要増」、「円安」、「ウクライナ情勢」など複数の要因で穀物相場が上昇しているためです。今後も小麦粉や食用油は値上がり傾向が続きます。そして、これらを使った菓子パンやスナック菓子、冷凍食品といった加工された製品については、原油高で輸送費や製造コスト、パッケージのコスト増、人件費など、複合的な要因も含まれるため、値上げのスパンも短くなってきており、そしてまた内容量を減らして価格を据え置く「ステルス値上げ」がされやすいのも特徴です。
外食も同様に、材料費だけではなく、光熱費、人件費の高騰などで、外食各社値上げを発表しているほどです。とはいえ、食事は私たちにとってなくてはならないもの。我慢できる分野ではないため、今後どのような対策をとるといいのでしょうか?