家族会議を重ねて、満足の家をつくるはずが…。工事の途中で心変わり、変更依頼をしたのが運の尽き。現場はドタバタ、でき上がりもイマイチ。追加費用もかなりかかってしまい大後悔するはめに。そんな体験談をご紹介。間取りのありかたと変更にまつわるリスクについて、専門家の解説もあわせて。
すべての画像を見る(全5枚)家族会議が楽しくて、家づくりはみんなの一大イベントに!
子どもたちの成長にともない、賃貸住宅が手狭になったWさん夫妻は、思い切って家を建てることを決意。
「家づくりの工程を家族の思い出にしたい!」と、間取りは中学1年生と小学5年生の子どもも交えて、何度も家族で話し合ったそう。
その結果、家事効率のよい動線をはじめ、子どもたちが考えた個室、書斎や客室にも使える予備の洋室など、こだわりの間取りが完成しました。
心変わりが運の尽き…ドタバタの家づくりに!
工事が始まって順調に進んでいきましたが、基礎工事でまさかの中断という事態が発生。というのも、じつは、間取りが決まったあとも、妻は予備室を洋室か和室かのどちらにするか、ひそかに迷っていたからです。
「和室で寝転んでくつろぎたいし、ひと部屋ぐらい和室があったほうが、なにかと便利よね」
というわけで、あわてた夫は設計士たちと話し合いを…。すったもんだがあったものの、幸いにも工事を続けても、和室に変更できることが判明。工事は継続します。しかし、洋室で計画していたため窓には障子を追加、部屋の入り口は開き戸から片引き戸に変更。
壁一面に予定していたクローゼットは間口を狭め、一隅に床の間風のコーナーを造作し、壁や天井は和風の内装へ。大変だったのがフローリングから畳への変更です。
「部屋にぴったり納まるサイズの畳がなくて。床の一部を板の間にしてごまかすはめに。それに思いのほか、追加費用がかかったのも痛かったですね。でも、これも家族の希望ですから…」と、力なく笑う夫です。