気温も湿度も上がる6~10月は、食中毒のリスクも上がる時季。つくってから食べるまでの時間が長いお弁当は、とくに食中毒が心配ですよね。 傷みにくくおいしいお弁当おかずを、料理研究家の上田淳子さんが教えてくれました。
夏のお弁当のポイント:そのまま食べられるものも必ず加熱を!
すべての画像を見る(全3枚)加工品は保存性が高いので夏のお弁当向きの食材。「とくに魚介は、ちくわやさつま揚げなどの練り物なら、においも出ず、夏でも安心してお弁当に入れられますよ」と上田さん。
傷みにくくするいちばん大切なポイントは、そのまま食べられるものでも必ず加熱調理をすること。さらに、「汁気を出さないことも注意したい点です。すりゴマやカツオ節、青のりなど、水分を吸ってくれる食材と合わせたり、加熱の際にしっかりと汁気を飛ばしましょう」。
ちくわとさつま揚げを使った2つのお弁当おかずレシピ
そこで上田先生が教えてくれたのが、ちくわとさつま揚げを使った2つのお弁当おかず。「ちくわは、マヨネーズと青のりで揚げない磯部揚げ風に。さつま揚げにはシシトウをプラス。シシトウはピーマンに代えてもOKです」。
どちらもとても簡単なので、忙しい朝でも手軽につくれます!
●ちくわの磯辺揚げ風炒め
材料(1人分)
- ちくわ 2本
- サラダ油、マヨネーズ 各小さじ1
- 青のり 小さじ1弱
【つくり方】
(1) ちくわは長さを半分に切り、縦半分に切る。
(2) フライパンにサラダ油を中火で熱し、(1)のちくわを入れて軽く焼き色がつく程度まで1~2分炒める。マヨネーズを加えて全体にからめ、仕上げに青のりを加えてからめる。
[1人分124kcal]●さつま揚げの甘辛煮
材料(1人分)
- さつま揚げ 1~2枚
- シシトウ 3本
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1/2
【つくり方】
(1)さつま揚げは食べやすくひと口大に切る。シシトウはへたの先のかたい部分を切り落とし、斜め半分に切る。
(2)フライパンに(1)と残りの材料を入れて中火にかけ、汁気がほとんどなるくなるまでいり煮にする。
[1人分166kcal]
ESSE7月号とじ込み付録「傷みにくいお弁当づくり」では、練り物のお弁当おかずのほかに、傷みにくい肉、卵、野菜のおかずも掲載。さらに、傷みにくいお弁当づくりのポイントも紹介しています。コツを押さえて、食中毒から家族を守りましょう!