鏡のなかの自分をみて、「なんだか老けた気がする…」と感じる理由は、髪にあるかもしれません。年齢とともに、髪は細くなり、ボリュームダウン。さらに、うねりやすくなるため、広がってしまいます。

「ドライヤーの使い方ひとつで、特別な手間をかけなくても、若々しいツヤのあるふんわりヘアをつくることができるんです」と言うのは、たくさんのサロン取材やヘア特集を執筆するほか、ヘアケアの商品開発も行っている、美容ライターの梅野利奈さん。

思いどおりにいかない老け髪が、ぐんとラクに扱えるようになる、簡単なドライヤーを使ったテクニックを教えてもらいました。

髪の毛の悩み
老け髪が気になったら、ドライヤーから見直してみましょう(※写真はイメージです)
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ふんわり髪をつくるドライヤーテクで、老け髪を卒業!

髪が老けて見えるのには、3つ理由があります。
・1つめは「ボリューム」
・2つめは「ダメージ」
・3つめは「白髪」

このなかで、「ボリューム」と「ダメージ」については、毎日使っているドライヤーが大きく影響を与えています。言い方を変えれば、いくら白髪染めをしていても、ドライヤーの使い方が残念だと、ツヤがなくボリューム不足で老けた印象の髪になりやすいのです。

●【ボリューム】髪を上に持ち上げて、根元に温風→冷風を当てる

ドライヤーテク

ボリュームアップするには、根元をふんわりと立ち上げることが重要です。お風呂上がりに髪を乾かすときに、長年の習慣で下を向いたり、前からドライヤーの風を当てていませんか?

これでは、根元を上から押さえてしまって、ペタンコに仕上がってしまいます。

ポイントは、毛束を持ち上げて、根元に風を当てること。ボリュームがとくにほしい頭頂部や前髪だけでもOKです。

毛束を持ち上げて根元をしっかりと乾かしたら、最後に冷風を当てます。

髪の動きは、温度が下がるときに固定しやすくなります。そのため、すぐに冷風を当てることで、根元の立ち上がりが持続しやすくなるのです。

ドライヤーテク

朝のスタイリング時にも同様に行います。

寝ている間、枕や布団に押しつぶされて、髪はペタンコに。まずは固定された毛流れをリセットするために、軽く根元を濡らします。

市販のボリュームアップのスタイリング剤をなじませると、より効果的。根元を中心にしっかりと湿らしたら、指の腹を使って根元にもみ込みます。

そのあと、お風呂あがりと同じように、持ち上げて根元をしっかりと下から温風→冷風を当てると、ふんわりとしたボリュームが生まれやすくなります。

●【ダメージ】しっかりと冷風を当ててキューティクルを保護

ダメージを受けて広がった髪は、キューティクルが開いた状態です。キューティクルをキュッと引き締めることで、ツヤのある若々しい髪に仕上げることができます。

キューティクルを引き締めるタイミングは、ドライヤーで乾かしたあと。毛先を中心に内側も外側もしっかりと冷風を当てることで、キューティクルを保護することができます。
最後に冷風を当てるだけではなく、余裕があるときは、乾かしている間も、たまに冷風にきり替え→温風に戻すを繰り返すと、ハリのある質感に。

また、温風による熱はダメージのもととなります。ドライヤーによっては「スカルプモード」など、頭皮にやさしい温度設定もありますが、一般のドライヤーの場合は、地肌から適度に距離をとって風を当てるほうがいいでしょう。

●スタイリング剤の活用を忘れずに!

スタイリング剤が苦手な方も多いと思いますが、お出かけのときだけでも、ボリューム効果のあるスタイリング剤を使うことをおすすめします。

細くなった髪は、湿気を含みやすいため、外出先ではペタンコになりがち。そのため、しっかりと根元から立ち上げて、ボリュームをキープするためのミストやスプレーを使うのが安心です。

ドライヤーは長年使い続けるもの。だからこそ、使い方が習慣化されていて、若い頃のまま更新されていない方がほとんどです。
想像以上に大きな影響をもつドライヤーの使い方、今晩から少し変えてみてはいかがでしょうか。