●便利な石板の思わぬ問題点とは?
しかし、石版が広まりすぎて、別の問題もでてきました。そこらじゅうが石版だらけになってしまいました。みんな適当に地面にほっぽりだすものですから、それにつまずいて痛い思いもします。なんとかして石板を整理する必要が出てきました。
そこで石板を一箇所に集めることにしました。洞窟のなかに石版を集めて、書かれている内容ごとの種類に分け、書いたひとの名前順に並べます。図書館です。こうすることで、だれもがいろんな石版を読むことができるようになりました。古いものだっていつでも読み返すことができます。石版をためることが、そのまま知の蓄積ができるようになりました。
石板に書かれたことは何年も、何十年たっても読むことができます。何万年たっても…。
さて黄色いイナズマさん、ずっと積読していた本を手にとってみてください。手にとってみると硬くてざらざらしていて、けっこう重いはずです。それは実は何万年も積読されていた石版だったのです。その石版を読んでみてください。こう書かれているはずです。
「😀」
それは何万年も前に生きた子どもが刻んだ喜びの記憶です。いくら積読していようと、それは開いた瞬間によみがえります。いえ、むしろ積読すればするほど、それは未来に引き継がれるのです。だから、積読を気にする必要はないのです。
【編集部より】
黄色いイナズマさんが積んでいるのは紙の本であって、石版ではないと思いますよ。何万年も前の石版は、気軽に買うことはできません。
でも、積読を気にしないというのはいいと思います。読みたいときに読めばいいと思いますよ!
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