年齢を重ねるにつれ、考えておきたいのが老後の資金計画。年金生活を前にどんな備えをすればいい? みんなの不安をファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに聞いてみました。

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老後の家計、働けるうちは収入を増やしておく

レジを打つ女性
元気なうちはアルバイトで収入に(※写真はイメージです。以下同)
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老後の家計は、今の家計から予想することができます。年金に対して赤字になりそうな人は、ちょこちょこバイトが効果的。貯蓄の目減りが防げて、老後の暮らしが安定します。

 

●年金生活の赤字を補てんするちょこちょこ働きがおすすめ

年金生活では、普段の生活費を年金の範囲に収めるのが鉄則。

「将来の年金生活を予想して赤字になりそうなら、元気なうちはバイトなどで働いて補てんしましょう。月3万円の収入でも、10年間で360万円も貯蓄の取り崩しが防げます」

また、パートの人は今から社会保険に入って働いて、年金額を増やしておくのも◎。

パートでも条件を満たせば社会保険に加入できる

  • 被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時500人を超える事業所(2022年〈令和4年〉10月から「100人を超える」、2024年〈令和6年〉10月から「50人を超える」)、または、労使合意に基づき短時間労働者を健保・厚生年金の対象とする申し出をした事業所に勤めていること
  • 週の所定労働時間が20時間以上であること
  • 雇用期間が1年以上見込まれること(2022年〈令和4年〉10月から「2か月以上」に)
  • 賃金の月額が8万8000円以上であること
  • 学生でないこと

「上の表のように2022年10月からは、厚生年金の加入条件が緩和されて入りやすくなります」