ニュースなどで、サステナブルな取り組みに関する話題を見ることが増えましたよね。アメリカでもさまざまな取り組みがされているようです。そこで、今回はシアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、「北米でのプラスチックゴミ事情」についてレポしてもらいました!

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「プラスチック資源循環法」でどう変わる?

アメニティグッズ
日本でおなじみの使い捨てアメニティグッズ
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日本では4月1日から「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(略して「プラスチック資源循環法」)が施行されましたね。

これは使い捨てのプラスチック製品を減らしていこうという環境省の取り組みで、対象品目にはコンビニなどでもらう飲食用のフォークやスプーン、ストローほか、宿泊施設での歯ブラシ、カミソリ、クシ、シャワーキャップなども含まれます。

●ホテルのアメニティから使い捨て歯ブラシが消える日も?

日本のホテルや旅館では当たり前に部屋に置かれている使い捨て歯ブラシですが、欧米での宿泊施設で用意されていることはまれです。海外旅行先で、つい日本の国内旅行の感覚で歯ブラシを持参しておらず慌てて近所で買い求めた、という経験をした方もいることでしょう。

アメリカでは自宅で使っている歯ブラシを旅先へ携行するわけですが、そもそも使い捨てプラスチック製品であることに変わりはありません。そこで近年注目されているのが、口腔ケア製品をプラスチックからエコフレンドリーな素材にシフトするという動き。歯ブラシはその筆頭です。

日々のルーティンからサステナブルに! ひとりの行動が集まれば大きな流れになる、というムードが都市部を中心として全国的に高まりつつあります。

●プラスアルファの効果も期待!?「炭歯ブラシ」が話題

エコな歯ブラシには、竹、コーンスターチなど堆肥化が可能な植物由来の素材が使われています。なかにはヘッドの交換により、柄の部分を使い回せる商品まであります。

炭ブラシ

とくに、ここ1、2年でアメリカのトレンドとなっているのが「炭歯ブラシ」。セレブリティーやインフルエンサーのお気に入りとして一世を風靡したのは、サステナブルなだけじゃない理由も。炭のホワイトニングや口臭予防、菌の繁殖を抑える効果などがうたわれ、人気を博しています。

ブラシの繊維は竹炭でできており、柔らかく、弾力性のある使用感。すぐに劇的な効果が見えるのかと聞かれれば、決してそんなことはないものの、続ける価値はありそう。
3年くらい前までは高価な印象もありましたが、現在は手頃な商品が増え、1本当たり100円ちょっとで手に入ります。なにより、使い捨てプラスチックゴミ削減になるのがいちばんですね。