●フロスやタングスクレーパーもプラスチックフリー!

フロス
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口腔ケア製品は歯ブラシのほか、歯と歯の間の汚れを除去するフロス(糸ようじ・歯間ブラシ)、舌磨き用のタングスクレーパー(舌苔取り・舌ブラシ)もプラスチック製の使い捨てが主流です。

開封したフロス

アメリカではこれらもまた、堆肥化が可能な植物由来の素材、あるいは金属製のエコフレンドリーな商品が続々と出てきています。わが家でも使っていますが、とくに違和感はなく、既存のプラスチック製品と比べて機能性に大きな違いは見られません。

こうしたプラスチックから置き換わる口腔ケア製品に加え、さらに歯磨き粉やマウスウォッシュもオーガニック、自然由来の商品をそろえて海洋汚染リスクを避けられれば言うことなし。

マウスウォッシュ

使い始めて気づいたのは、こうした天然成分の製品を使ったあとでは、飲食の味覚に響かないんですよね。味が変わるのは合成界面活性剤による影響が大きいとされていますので、それが含まれない製品の使用は、環境に優しいだけでなく味覚障害を防ぐことにもつながります。

口腔ケアが新型コロナ感染対策にも有効であるかもしれないと、ますます重要性が叫ばれていますので、この機会にすべての製品を見直してみるのもいいですね。

●これからは意識をアップデートすることも大切に

シアトルでは、スターバックスを始め、カフェでの紙ストローにすっかり慣れたこの頃。シアトルのあるワシントン州ではさらに踏み込んで、今年1月から飲食店では使い捨てカトラリー、容器、調味料などはリクエストがない限り提供しない、または必要な人だけ取れるようにするという試みが始まっています。これは日本の「プラスチック資源循環法」とも共通する取り組みです。

パンデミックでライフスタイルが大きく変わるなか、使い捨ての消費行動への修正も加わり、新しい時代の予感をひしひしと感じられます。

環境問題は根深く、深刻度が増すばかりで、なにから手をつけていいのかもわからないほどですが、古い価値観のまま置いていかれないように、まずはひとりひとりが意識を少しずつアップデートしていくことが望まれるのかもしれませんね。

 

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