本日からスタートする木曜劇場『やんごとなき一族』で、主人公・篠原佐都を演じる土屋太鳳さんに、ドラマの見どころをお聞きしました。
普通の家族になりたい「アフター・シンデレラ・ストーリー」
きらびやかな生活を送る上流社会に憧れて、ふと「玉の輿に乗れたらな…」と思うことは、だれにでもあるのではないでしょうか。
4月14日からスタートする木曜劇場『やんごとなき一族』は、庶民の家庭から上流社会の一族に嫁いだ女性が、理不尽な一族のしきたりや親族内の複雑な人間関係に翻弄されながらも、夫とともに“普通の家族”を築くべく真正面から立ち向かっていく“アフター・シンデレラ・ストーリー”です。母親と2人で大衆食堂を営む下町育ちの主人公・篠原佐都を演じるのは、土屋太鳳さん。同名コミックの原作者・こやまゆかりさんが、「ドラマになるなら佐都は土屋さんがいいな、とずっと思っていた」とコメントするほど、ハマり役になりそうです。
「原作はパワフルで、しかもとても繊細な作品だと感じました。家族への感情というのは、どんなに環境がかけ離れていても、突きつめれば、そんなに差はないと思います。どんなにお金があっても裏ぎられたら悲しいし、信じることができなければ苦しいですよね。『こんなことありえない!』という場面もありますが、そんな場面ほど普遍的な切なさを感じました。台本には、原作や私たちキャスト、視聴者の方々への愛がつまっているので、その愛情を損なうことなく、観てくださる方々にお伝えできたらうれしいです」
●“嫁vs姑”、“本妻vs愛人”、後継者争い…などが勃発
物語は、佐都が交際中の深山健太(松下洸平)からプロポースされるところから始まります。ところが、健太の家は、江戸時代から400年続く名家で、不動産事業を手がけ莫大な資産を有する一族。境遇の違いを理由に、父親はじめ親せきたちは2人の結婚に猛反対。
それでも、佐都は健太を信じて、駆け落ち同然に入籍します。はじめは、旧態依然ともいえる上流社会のしきたりの数々に納得できない佐都ですが、やがて、“深山家を普通の家族にしたい”という健太の願いを知り、深山家に入って闘うことを決意。ところが、豪華絢爛な一族の栄華の陰にあったのは、“嫁vs姑”、“本妻vs愛人”の闘いや、後継者争い、いまだに残る男尊女卑など魑魅魍魎の世界で…。
「『佐都の身に、そんなことが降りかかるの?』と、私も衝撃を受けました。でも、家庭や会社、部活など身近な世界でも、謎のルールや強烈な上下関係があったりしますよね。だから、『こういう人、いるよね』と、驚きながらも楽しんで観ていただけるのではないでしょうか」
●ダメでもともとという気持ちで、全力で闘う
そこで、もしご自身が佐都と同じ立場だったらどういう決断を下すのか聞いてみました。
「私の家も厳しかったので、私自身、厳しい場所は嫌いではないですし、人生は一度しかないから経験できることはしておきたいタイプ。ダメでもともとという気持ちで、全力で向き合うと思います」
まっすぐな土屋さんが演じるからこそ、芯が強くて魅力的な佐都になるに違いありません。
木曜劇場
『やんごとなき一族』
毎週木曜夜10時(第1話は15分拡大)フジテレビ系 全国ネット放送