引き出し収納は、扉収納より断然使いやすい
すべての画像を見る(全17枚)実家はずっと扉収納でした。そのため、筆者が初めて引き出し収納のキッチンを使ったとき、その収納のしやすさに驚きました。
引き出し収納だと、奥まで俯瞰(ふかん)で中が見渡せ、死角ができません。出し入れも、上から引き出し内へものを収めるだけなので、ラクに使えます。
そんな引き出し収納を、いっそう便利に使うために、筆者が実践していることがあります。浅い引き出しにはものを寝かせて置き、深い引き出しはもの立てて収納する。この2つを念頭に置けば、「すぐに見つかる収納」がかないます。
一方、扉の収納の中は棚がなく、奥行きも深い大きな空間であることが多いもの。そのため、工夫をしないと、見た目よりものが収納できなかったり、無秩序に詰め込んでしまった場合はものがあふれたりします。
俯瞰で見ることができないので、奥に置いたものを失念しがちになります。そのため、「見つけやすく、出し入れしやすく、忘れない」という管理が必要に。
そんな手間を考えると、筆者としては、引き出し収納のキッチンがある賃貸物件が、理想です。
壁づけキッチンの弱点を、既製品のカウンターで克服
結婚して初めて暮らした賃貸は、壁づけ引き出し収納でした。このキッチンは本当に使いやすかったです。ただ、LD側からキッチンが丸見えになるので、壁がついている裏面化粧仕上げのカウンターを購入し、リビング側に背を向けて設置しました。
キッチンゾーンとLDゾーンに仕切りができ、色であふれがちなキッチンを目隠しするので見た目にもスッキリ。
カウンターを置く位置でキッチンの面積を調整できます。わが家ではキッチンゾーンはやや狭く設定。結果、調理中に移動する歩数を減らせて、ラクだし時短にもなっていました。そしてその分、LDを広く使えました。
対面キッチンの今は、このカウンターを壁側に設置しています。システムキッチンのように見えるようで、「賃貸じゃないみたい」と訪問者から言われます。
今の賃貸は観音扉収納しかありませんが、このカウンターを置くことで引き出し収納を増やせました。加えて、ワークトップを背面にも取れて、使いやすさもアップ。壁づけキッチンと対面式キッチン、どちらのデメリットもこのカウンターが解決してくれました。
ただし、引っ越しのときは、新居の搬入経路や設置スペースを考慮して、家探しをする必要があります。たびたび引っ越しする転勤族は、悩みのタネにも。