ESSE本誌で連載中の『ドルオタが行く!』のこぼれ話をESSEonlineで紹介! 4月号に登場してくれたのは、急成長中の若手俳優、奥野 壮さん。

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奥野壮さんにインタビュー!「いつか日本アカデミー賞を取りたい」

2018年に『仮面ライダージオウ』の主役で俳優デビューし、その後も次々とドラマに出演して注目の存在に。現在公開中の初主演映画『灰色の壁-大宮ノトーリアス』では、暴走族の総長という新たな役柄にチャレンジしています。「写真を撮られるのは苦手」とは思えないスマイルで、初体験の坊主頭、毎日のルーティン、プライベートで始めたいことなどを語ってくれました。

奥野壮さん
奥野壮さん
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●今、芝居が本当に楽しいです

Q1.『仮面ライダージオウ』の主役で俳優デビューされましたが、子どもの頃から憧れはありましたか?

じつを言うとプリキュアのほうが好きでしたが(笑)、もちろん憧れはありました。僕は男3兄弟の真ん中なのですが、小さい頃はいつも3人で見ていましたし、オモチャを買ってもらったり。子どもの頃に憧れていたヒーローに自分がなるって、なんだか不思議な気持ちでしたね。

Q2.デビューして4年目。昨年は、テレビや配信で多くのドラマに出演されて、注目度も高まってきていると思いますが、俳優になってよかったと思うことは?

芝居では、自分ではないだれかの人生を生きるじゃないですか。それってとても特殊なことだと思うんです。たとえば、ギタリストを演じるときにはギターを練習しなければいけないし…仕事をとおして勉強をしたり、いろいろな知識を取り入れていけることは、人間・奥野壮にとってもプラスになることだらけ。元々、追い込まれないと取り組めないタイプだからありがたいし、なによりほかの人を演じるということ自体が、僕にとってすごく刺激的です。今、芝居が本当に楽しいです。

●初坊主頭は、すごく気に入ってました!

Q3.初主演映画『灰色の壁-大宮ノトーリアス』では、暴走族の総長・吉田正樹を体当たりで演じられています。役づくりで苦労されたことはありましたか?

この作品はノンフィクションなので、僕が演じた吉田正樹のモデルになった“吉田正樹さん”ご本人からも、撮影に入る前にお会いして、お話を伺いました。1990年代当時の写真も見せてもらったりしたのですが、パンチパーマでキマってるんです。でも、今の吉田正樹さんはすごく明るくて優しい方で、甘い顔のイケメンなんですよ。

自分で言うのも恥ずかしいですが、けっこう似ていて。僕のイメージとはかけはなれた役だと思いますが、自分に近しい見た目なことは役に近づくきっかけにはなりましたね。当時の正樹の気持ちについてご本人から話を聞き、それを自分のなかに落とし込んでアウトプットする作業がすごく楽しくて。演じている間はとても有意義な時間でした。

Q4.正樹が少年刑務所に入るシーンでは、実際に丸刈りにされたそうですが、初坊主頭のご感想は?

自分から監督に“(坊主に)しないんですか?”と質問したら、“します”って返答がきて。“わかりました!”と、ふたつ返事で撮影途中にバリカンで剃りました。坊主の期間はお風呂がラクで、ドライヤーがなくてもすぐ乾くから、すごく気に入ってました。周りからも、頭の形が丸いから似合ってると好評でした。

Q5.今後の目標や夢を教えてください

いつか日本アカデミー賞を取りたいです。新人俳優賞、助演男優賞、主演男優賞…、全部取る(笑)。あとは、欲張りなのでいろいろな役に挑戦したいのですが、マイノリティな事柄にふれる作品が好きなので、そこにも挑戦していきたいです。昨年、『超速パラヒーロー ガンディーン』という特撮ドラマで、車イス陸上のトップアスリートを目指す高校生を演じて、すごく演じがいがあって。出演させていただくことで、自分自身が知らなかったことを知ることができるし、周りにも伝えることができる。そういう作品にも関わっていきたいと思います。