クライマックスを迎える医療ミステリードラマ『ドクターホワイト』で、医師・高森麻里亜を演じる瀧本美織さんに、役づくりや作品の見どころについて話を聞きました。
目の前の患者の命を救うこと。それが高森麻里亜の使命
浜辺美波さん演じる正体不明の女性・雪村白夜が、驚異的な医療知識で医師たちの「誤診」を正し、患者の命を救っていく『ドクターホワイト』。この診断医療ミステリーで、ふわりとしたイメージから一転、さっそうと白衣をまとい、勝ち気で人情家の医師・高森麻里亜を演じているのが瀧本美織さんです。
麻里亜は、高森総合病院の院長・巌(石坂浩二)の娘で、外科医の兄(毎熊克哉)は失踪中。社会性が皆無の白夜にいら立ちながらも、彼女の診断能力を認め、「総合診断協議チーム」(通称:CDT)のリーダーとして奮闘しています。
「身の回りで起きていることや、自分の問題を抱え込んで、麻里亜は大変な立場に立たされています。医者としての仕事にも追われ、自分のなかで気持ちが堂々巡りしてしまっているところもあるのかな、と思いますね。それでもブレないところは、正義感をもって、目の前の患者さんの命を救うこと。なぜなら、それが自分の使命だと思っているから。振り回される出来事が次々と起きて、変化していく部分もあると思いますが、麻里亜がどうなっていくのか、私自身も楽しみながら演じています」
●麻里亜は感情も素直に出すし、人間味あふれる女性
さらに、CDTはクセの強い医師たちばかりで、麻里亜はそんな医師たちを相手に、プライドをかけた闘いも繰り広げています。
「麻里亜は、病院を守るため、懸命にリーダーシップを取ろうとしています。でも、外科部長の真壁仁先生(小手伸也)たちは、麻里亜のことをお嬢さまとしか見ていないんですよね。本人は“言わせておけばいい”という気持ちでいますけど、やっぱり、言われるとムッとしてしまって(笑)。感情も素直に出すし、人間味あふれる女性だと思うので、そんな親しみやすいところを大事にして演じていきたいと思っています」