読書スペースがほしい。そんな理由から、LDKの一角にロフトをつくったマンションリノベーション事例です。天井高を最大限確保したうえで、上段を読書スペース、下段をクローゼットにして、空間をムダなく有効活用したプランに。ものが片づき、暮らしやすい、ロフトのある住まいを訪ねました。
すべての画像を見る(全17枚)多用途に使えて心地よいロフト空間
読書スペースを確保するためにつくったロフトは、子どもたちのお気に入りの場所。できるだけ広さを確保するために、既存の天井を撤去しました。
ロフトの下段はウォークスルークローゼットになっています。立ったまま通り抜けられるよう、妻の身長に合わせて高さを決めました。ロフトの側面にはロールスクリーンつきの収納スペースも設けて、収納力と遊び心を兼ね備えた空間に。
ロフト上段にはリビング側に設置したハシゴで上ります。「アイアンの質感と、プールのハシゴのようなシンプルなデザインが気に入っています」(妻)。
ロフト上段は棚を造作し、コミックや本をたっぷり収納しています。床にはタイルカーペットを敷いて、ごろんとくつろげる憩いの場所に。カーペットの色は子どもたちが相談して選びました。
下段のクローゼット内部。両サイドにハンガーラックを設置して、衣類をかけて収納できるようにしました。クローゼットを通り抜けた先には、子ども部屋があります。
ロフトの側面は、きょうだい3人が学校や幼稚園で使用するものを収納するスペースとして活用。来客時には、ロールスクリーンで隠せるようになっています。
この住まいのデータ
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▼家族構成
夫30代 妻30代 長男12歳 長女9歳 次女6歳 -
- 住んでいた賃貸マンションが手狭になり、子どもの学区内で物件探しをはじめた。条件に合う物件を見つけ、リノベーションすることに
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専有面積/71.68㎡ 物件価格/1700万円(税込み) 工事費/900万円(税・設計料込み)
無垢材で統一感をもたせたLDK
キッチンは位置を変更し、調理をしながらリビング&ロフトにいる家族とコミュニケーションができるようにしました。キッチンに添う形で、オリジナルのダイニングテーブルとカウンターも造作。
ダイニングキッチンの一角には、妻の希望でデスクコーナーを設置。既製品のチェストの高さに合わせて、デスクをつくりつけました。素材感をそろえることで、統一感が生まれています。家族全員が自由に使えるスペースとして重宝しているそう。
棚板の位置が調節できるオープン棚は、デスク回りの小物の収納や飾り棚として活躍中。
キッチン収納の面材にも無垢材を用いることで、リビングとの統一感を演出しています。