昨年から続く食材の値上がり。スーパーに行くたびにその価格とにらめっこをしてしまう人も多いのではないでしょうか? そこで、お金のプロはどのように食費のやりくりをしているのか、節約アドバイザーの丸山晴美さんに実際の内容について教えてもらいました。
値上げにも負けない!お金のプロのリアルな食費節約
2022年は、昨年と同様に値上げ傾向が続きますが、対象商品のほとんどが家計に影響があるものばかりです。値上げは今後も続きますので、やりくりをする際には選択と判断を求められる場面も増えるでしょう。
理由のひとつとして、原油価格や穀物価格、輸入食材の価格上昇などで食品の値上げに影響が出ています。主な商品としては、小麦粉、小麦製品、パスタ、冷凍食品、しょうゆ、マヨネーズ、食用油、お菓子など、自炊には欠かせないものばかりです。
限られた食費の中でやりくりするには、「優先順位」「比較」「相場」を見ることが有効です。
さて、今回は実際に普段私がどのように食費をやりくりしているかを紹介します。わが家(私と12歳の息子)の1か月の食費は、米代抜き3万円前後、自炊をメインにしています。
●定番で買うものを決めておく
すべての画像を見る(全4枚)普段の買い物は、近所にある2つの業務用スーパーをメインに使い、週に2回程度買い物をしています。冷蔵庫の在庫などを見ながら、追加で買うものなどをチェックして買い物へ行きます。とくに献立は決めませんが、買うものは大体決まっています。
徒歩で買い物へ行くため、業務用スーパーで、まとめ買いをするとは言え、手で持って帰れるくらいの食材の量です。
【定番で買う食材の買い方】
・牛乳、食パン、卵/冷蔵庫の在庫を見ながら減ったものを買う
・肉/豚こま肉や鶏胸肉をメインで、小分けのものがなくなったら業務用で買いたす
・野菜/キャベツ、大根、白菜など、そのとき安くて使いまわしがきく野菜を選ぶ。きのこ、トマト、ブロッコリーなど値段を見ながらプラスする
・大豆製品/豆腐や厚揚げ、油揚げ、納豆など安くて使いやすいものを選ぶ
ほか、調味料など在庫を見ながら買い足しますが、あまりストックをもたないようにしています。
●購入後は小分け冷凍
豚こま肉、ブロッコリー、エノキは、まとめて小分けして冷凍します。買ってきたらすぐにやることがコツでしょうか。キノコは、エノキダケのほかに、シメジ、マイタケをばらしたものを冷凍していて、料理によって使い分けています。料理に冷凍キノコを使う理由は、風味がよくなり、かさましになるためです。
冷凍食品はあまり使わないため、冷凍庫はこのような食材で占めています。調理をする際は、メインとなる肉を解凍しておき、冷凍野菜、キノコ、野菜室の野菜を組み合わせてつくります。