家電や家具に必ずついてくる取扱説明書。一応保管はしているけれど、必要なときにすぐ取り出せない…なんてことはありませんか? そんな人に向け、暮らしのプロ・ライフオーガナイザーの高田舞子さんに、取扱説明書や書類をすっきりしまえて、必要なときにサッと取り出せる仕組みのつくり方を教えてもらいました。

ファイルケース×インデックスでノンストレス!な取説収納術

大物家電はもちろん、ちょっとした生活家電や家具など、あらゆる商品についてくる取扱説明書。今は、インターネットでいくらでも取説が読める時代ですが、頻繁に型番が変わる家電にとっては、サイトで見つけるのも手間がかかるため、購入時に同梱されている説明書は重要。

そんな取説、皆さんはどのように保管していますか? ファイリングや引き出し収納などさまざまだと思いますが、その中から目的のものをすぐに見つけられるでしょうか。

必要なときに必要な資料をすぐに見つけられる、わが家のストレスフリーな取説収納事情をご紹介します。

●ファイリングとボックス収納、一般的な方法の思わぬ落とし穴

ファイリング
やっている人も多い、取扱説明書のファイリング
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やっぱり王道は「ファイリング式」。きちんと整理されていれば、探しやすい収納方法のひとつです。

しかし、取説を取り出すまでのアクション数が多いのが、気になるところ。たとえば洗濯機の取説が必要という場合。洗濯機の説明書だけを見たいのにもかかわらず、以下のアクションが必要です。

ファイルを出す→ページをめくって見つける→ポケットから取り出す

この「ファイルごと出す」作業と「ページをめくる」作業が無駄だと私は思うのです。問題が解決して説明書を片づける際も、同じだけの作業を繰り返さないといけません。

家電を買い替えて、古いものと入れ替えるシーンでも、ポケットからの出し入れに地味なストレスを感じます。ファイルの中央部が、どんどん膨らんでしまうのも悩みの種。

放り込み式
放り込み式も、必要な取説を探すのが大変…

次によく聞くのが、「放り込み式」。引き出しの一部や収納ボックスのひとつを取説用にして、じゃんじゃん入れていく方法です。わたしの実家でも、本棚の引き出しにありとあらゆる取説が積まれています。

しかし、この方法だと、目的の資料を探し出すのに時間がかかってしまいます。結局、ごちゃ混ぜの書類を全部出す羽目になることも…。簡単にしまうことはできても、短時間で探すのは難しい方法です。