隠れ家みたいにプライバシーは守られているのに、光と風がたっぷり入る。おまけに、空の様子もよくわかる。そんなRC打ち放しの注文住宅をご紹介。バスルームは、地下まで明るいこの家の見どころのひとつ。テラスとつながるLDKは、外から想像できないほどの開放感を備えています。
すべての画像を見る(全20枚)ドライエリアから光と風が届く、明るい地階バスルーム
Wさんの家 東京都 家族構成/夫49歳 妻46歳 長女11歳
設計/atelierA5建築設計事務所
Wさんの家のこだわりポイント
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1. 2台分のガレージがあるRC打ち放しの家
2.プライバシーが守られてセキュリティの高い家
3.明るく風通しのいい家
4.愛用の家具が映えるインテリア
Wさんの住まいは前面道路と同じ地階にガレージと玄関、バスルームがあり、その上階にLDK、2階の個室が続いています。一般的に、地階のバスルームは湿気や暗さが心配です。しかし、この家の場合は、日あたりのいいテラスと上下につながるドライエリアから光と風を取り込み、明るくさわやかな場所になっています。
じつは家族全員が花粉症のため洗濯物の外干しはNG。そこで浴室を普段の物干し場に利用し、浴室暖房乾燥機で乾かしています。洗面カウンターでたたんだあとは、上のつり戸棚へ。バスルームだけで洗濯動線がほぼ完結します。
また、衛生面に気を配るコロナ禍の暮らしでは、ガレージ・玄関から直接バスルームに行ける動線も便利。
「クルマで通勤する夫は帰宅後バスルームに直行。シャワーを浴びてからLDKに上がれるので助かっています」(妻)
この家は高いプライバシーとセキュリティをかなえるために、コンクリートの壁で囲われています。そこにトップライトなどで上方から光を取り込み、テラスとつなげることで、外観からは想像できない、開放感あふれる住まいになりました。RC打ち放しの空間に映える美しいキッチンやデザイナーズ家具も彩りを添え、家族はほとんどの時間をLDKで過ごしているとか。
「トップライトを見上げると雲の動きや雨の降る様子が見えて楽しいですね。閉じた家でも自然が身近に感じられます」(妻)