掃除の手間を省くには、ものを少なくするのが近道。その理由とラク掃除のコツを、「ものが少ない暮らし」を提唱するサロンを主宰する本多メグさんが語ってくれました。
すべての画像を見る(全5枚)掃除の手間を減らしたい人こそ実践してほしい4つのルール
少ないもので暮らすと、掃除がラクになると実感しています。
理由は単純。ものが少ないと手入れの手間が減ります。さらに、掃除機がけのような作業は、障害物がなくなることでスムーズになるからです。
掃除がラクになる部屋づくりのコツを具体的に説明していきましょう。
●1 床置きをやめて、掃除を劇的にスムーズに!
床掃除の負担は、おもに掃除機をかける手間。2階建てや広い家だと、移動が多くて重労働です。
たいていの方にとって、手をつける前に床の上に散らばっているものをよける作業が必要でしょう。子どものオモチャが散乱していたり、脱いだままの靴下や服が転がっていたり…。
こうしたストレスを解消するなら、掃除の邪魔になる「床置き」を減らすこと。それには、壁かけ収納やつるす収納を活用するのがおすすめです。
たとえば、玄関にスタンド型のコートかけがあったとしたら、掃除機をかける際に邪魔になります。でも、壁に設置するタイプのコートかけだったら、床掃除に影響は出ません。
収納の仕方だけで、床掃除の前の「ものをよける手間」が節約できます。
どうしても床に置かざるを得ないなら、カゴなどでひとつにまとめて入れましょう。ひとつにまとめれば、動かさねばならないものもひとつに。
子どものオモチャ類、新聞や雑誌類は、この方法でなんとかなります。お掃除ロボットを使う際にも、床にものがない状態にしておかないと途中で引っかかりますよね。
床置きを減らすのは、お掃除ロボット派の人にも有効です。
ちなみにわが家では、リビングのゴミ箱の床置きをやめ、小さな紙袋をテーブルの脇に、100均の粘着フックで設置しています。
紙製なので汚れたら気軽に交換できます。リビングで捨てるものはティッシュくらいなので、簡易ゴミ箱で十分なのです。
●2 置物を減らし、扉つき収納を活用
写真立てや雑貨など、そのまま出してあるものにはホコリが積もります。毎日ホコリを払わなければならないうえに、ときにはふき掃除も必要に。
そんな手間を省く方法は、出しっぱなしのものを減らすことです。
飾りものは1、2個に厳選すれば、日々の掃除がラクになり、見た目もすっきり。
扉のついた収納棚に入れてしまうのも手。戸棚の中まではホコリが入らないため、 毎日の掃除は扉をふくだけに。これで、かなりの時短になります。
透明な扉なら中身が見えるので殺風景にはなりません。
できれば収納する棚自体も、凹凸の少ないデザインを選ぶのをおすすめします。細かい模様入りのデザインだと、細部の掃除が大変だからです。
注意点は、毎日何度も使うものはしまい込まないということ。たとえばテレビのリモコン、ティッシュなどは手の届く場所に置いておくほうが便利。
掃除の手間と、便利さを比べて、便利さが勝つなら出しっぱなしがベストです。
●3 布でカバーして、掃除の手間を大幅カット
電化製品にはホコリがたまりがち。ハンディモップやフキンなどでふく際にも、ものが多ければ多いほど時間がかかります。
手間を省くには、上に布をかけてカバーをしてしまいましょう。布をかければホコリ取りは不要で、お手入れは布を洗濯機に放り込むだけです。
布は季節ごとに替えれば気分もリフレッシュできますね。電話機やFAX、プリンター、電子レンジなどはカバーがけを検討してみては。
●4 コード類はひとまとめにして収納
パソコンのLANケーブルは、そのままだとごちゃごちゃしがち。
専用のケースやカゴに入れ、長すぎる部分は結束バンドなどでコンパクトにすると線が絡みません。わが家では100円ショップのカゴに入れ、布をかぶせています。
※コードを束ねる際は、無理に力を入れて折り曲げないでください。通気性に気をつけて設置し、ホコリをためないよう掃除をしてください。
なかなか掃除が終わらない人は、部屋の様子を一度じっくりと観察してみませんか?
基本的に、ものがあれば手入れをする手間が発生しますから、ものを減らすのが家事のコンパクト化につながります。
また、必要なものも、そのまま出しておくとホコリをかぶり掃除の手間が増えることに。扉のある場所に収納したり、カバ―をかけたりすることで、日々の掃除をラクにしましょう。