年齢とともに白髪やダメージ、ボリュームなど、髪のトラブルは増える一方。とはいえ、頻繁にヘアサロンに行くのも難しいのが悩みどころ。

「あきらめる必要はありません! スペシャルケアをしなくても、毎日のシャンプーやドライヤーを効果的に行うことで、髪はキレイになります」と、話すのは、美容ライターで、これまでたくさんのヘア美容を取材してきた梅野利奈さん。

美容師さんにとっては当たり前でも、一般的にはまだまだ実践できている人が少ない効果的なヘアケアについて、取材をとおして得たノウハウを教えてもらいました。

洗い方ひとつで手触りが変わります!
洗い方ひとつで手触りが変わります(写真はイメージです)
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あなたは何個できている?毎日の効果的なヘアケア方法をチェック!

同じシャンプー、ドライヤーを使っていても、使い方ひとつで仕上がりが大きく変わります。普段からどれだけ効果的にできているか、さっそくチェックしてみましょう!

●Check1.浴室に入る前、まずはブラッシング

日中、汚れが巻きつき、髪はからまっている状態です。このまま水洗いすると、毛先がさらにからまり、ダメージの原因に。
事前にしっかりブラッシングしておくことでからまりが取れて汚れが落ちやすくなり、ダメージも防ぐことができます。

●Check2.シャンプー前の予洗い(水洗い)はじっくりと!

「シャンプーの泡立ちが悪い」「汚れが落ちきっていない感じがする」という場合は、シャンプーを使う前の予洗いがたりていない可能性があります。
髪や頭皮の汚れの7~8割が、予洗いによって落ちるといわれています。予洗いは1分以上、行いましょう。

●Check3.シャンプーは、しっかり泡立ててからつける

シャンプーをちょっと手になじませたら、すぐに髪につける人が多いのですが、これはNG。
水気をたし、手の平でしっかりと泡立ててからつけることで、泡立ちがよくなり、髪に余計な負担をかけずに汚れを落とすことができます。

●Check4.シャンプーブラシでマッサージしながら詰まった汚れをオフ

年齢とともに、頭皮は固くなり、これが抜け毛や髪のボリュームダウンの原因につながります。
毛穴につまった汚れをしっかり落とし、頭皮の血行を促進するためにおすすめなのが、シャンプーブラシ。100円ショップでも売っているアイテムです。
指で落とせないような毛穴にからみついた汚れも、シャンプーブラシならごっそりかき出してくれます。汚れをすっきり落とし、頭皮のつまりを防ぐことが、「老け髪」を卒業してふっくらした髪をつくるための重要なポイントです。

●Check5.トリートメントは毛先にぎゅぎゅっともみ込む

シャンプーをしっかりと洗い流したら、トリートメント。トリートメントはシャンプーのようにぐしゃぐしゃに塗るのではなく、髪のキューティクルに沿って、髪の根本近くから毛先に向かって、上から下になじませます。
そして、髪の水分を絞るようにぎゅぎゅっと手でももみ込むことで、毛の内部にまで栄養を浸透させます。

●Check6.タオルドライも、とにかくキューティクルを意識!

早く乾かしたいからといって、タオルでぐしゃぐしゃにふくのは危険です。濡れた髪はとてもダメージを受けやすい状態。ここでもキューティクルを意識して、こすらず、押さえるようにやさしくふきます。
キューティクルは、根本から毛先に向かって、下向きに重なってできています。そのため、髪を逆立てるように刺激を与えると、キューティクルがはがれて髪がダメージを受けてしまうのです。

キューティクル
健康な髪(左)と、キューティクルがはがれたダメージ髪(右)

●Check7.できるだけ早くドライヤー。またはアウトバストリートメントでまず保湿を!

濡れた状態の髪は、水分がどんどん蒸発してしまいます。なので、できるだけ早めにドライヤーを!
それが難しいなら、アウトバストリートメントで髪の保湿を忘れずに。ボリュームが気になる人は、髪にハリを与えるために、エイジングケア用のトリートメントがおすすめです。

●Check8.ドライヤーの風も、上から下に向ける!

ドライヤーも同じく、キューティクルを意識して、毛先に向かって乾かします。ドライヤーをする前に、できればアウトバストリートメントで保護してあげるのがおすすめ。
また、毛先よりも根本部分のほうが、毛量が多く乾きにくいため、毛先を過剰に乾かしすぎないよう、まず根本を中心に風を当てましょう。

写真はイメージです

●Check9.仕上げは、しっかりと冷風でツヤ出し!

キューティクルは熱によって、開いたり閉じたりします。温風によって開いた状態だと、ダメージを受けやすく、髪も広がりやすくなります。
そのため、最後はしっかりと冷風でキューティクルを引き締めましょう。根元から内側までしっかりと冷風を当てることで、ツヤが生まれます。

計9個のチェックポイント、あなたはいくつできていましたか?
当たり前のようでいて、じつはできていない人が多いヘアケア。実践することで手触りが変わりますよ。

毎日行うヘアケアだからこそ効果的な方法をマスターして、脱・老け髪を目指しましょう!