マイホームを手に入れる方法として、建売住宅を購入するという選択肢があります。注文住宅に比べると自由度の少ない建売住宅。でも、でき上がった状態を確認できることは大きなメリットです。あとは住み心地。実際のところどうなのでしょうか。多くの建売住宅を見学し、イメージに合った建売住宅を購入したという日刊住まいライターが、決断に至ったポイントと、1年住んで感じたことをリアルにレポートします。
すべての画像を見る(全12枚)見学を重ね建売住宅を購入。決め手となった8つのポイント
筆者の家族は「共働きの夫婦+保育園に通う2歳の子ども」という構成。結婚当初から30代になる前に、マイホームを購入したいと思っていました。
そんなある日、仕事の帰り道でたまたま見つけた「新築建売見学できます」の文字。なにかの縁かと、そのまま見学させてもらうことに。
きれいな新築住宅を見て、「マイホーム購入」のスイッチが入った筆者。その後も見学を繰り返し、最終的に今の家に決めたのです。まずは購入するに至った決め手を紹介します。
1.駐車できるクルマの台数
家の前にある駐車スペースが広く、クルマが4、5台は停められます。友達や両親を呼ぶことが多かった筆者には魅力的でした。
2.津波・川の氾濫・山崩れがない土地
災害の危険度についても気になるところ。ハザードマップを見て、海、川、山から離れている場所を選びました。
3.耐震性能に優れている
筆者が選んだ住宅は、地震の揺れに耐えられる「耐震性能」と揺れを抑える「制震性能」を備えています。この家をつくった住宅メーカーには、「QUIE」という独自規格があり、わが家も、これに該当。建築基準法で定められた壁量の1.5倍に達する、十分な性能を持っています。
4.部屋のシンプルさ
家具や雑貨にこだわりたいので、部屋のシンプルさは重視したポイントです。
5.日当たりのよさ
日当たりをかなり重視して選んだため、部屋が明るいのが気に入っているポイントです。もし、日当たりが悪いと洗濯物が乾きづらいのはもちろん、部屋の中も暗くなります。気持ちまで暗くなりがちに。
6.大通りに面していない
わが家は、大きな通りから1本道路を入ったところにあるので、走行中のクルマを気にすることなく駐車できます。また、クルマの音もしない静かな場所というところも気に入りました。
7.学校までの距離と通学路
学校までの距離は1kmちょっと。子どもの足だと20分程で着く距離です。大通りを通ったり、大きな川の近くを通ったりしない道であることもチェックして決めました。
8.月々の返済額
月々の返済額は、住んでいた賃貸マンションの家賃とほぼ同じくらいという点も決め手になりました。
住んでみて1年。使い勝手のよさと収納の多さは満足!
筆者が1年間住んでみて、よかったと感じたポイントを紹介します。
●購入を決めて、すぐに住み始めることができた
内覧をしてから決めるまでも早かったのですが、内覧から入居までは1か月半、契約してからは3週間ほどで住み始めることができました。
このスピード感は、建売住宅ならではだと思います。
●暮らしやすいよう、使い勝手の工夫や収納が多い
建売住宅は、だれが住んでもいいように、使い勝手がよくできているのだなと思いました。たとえば、家族の様子を見ながら料理ができる対面のキッチンや、コンセントの位置、スマートキーなど、住みやすい工夫がたくさんあります。
1階にはキッチン横のパントリー、階段下収納、和室の押し入れなどがあり、2階には3つの部屋それぞれに大きなクローゼットと廊下に収納がついています。
●同じような世代が集まり、生活がしやすいエリア
今の家に住んでみて1年、日頃行くスーパーはもちろん、公園や薬局が近くにあり、街の方にも出向きやすい立地に満足しています。
また、筆者宅は同時期に建てられた建売住宅が集まった場所にあるため、同じような年齢の子ども連れが多く、安心して子育てができる環境だと感じています。