キッチンのなかでも容量が多く、食品ストックや調味料のほかにも多くのものが収納できるシンク下の収納。
しかし、かがまないと中を見渡すことができなかったり、排水管やコードが邪魔で、なにがどこにあるかわかりづらいというデメリットも。
「限られたシンク下の空間をきれいに整えるには、3段階のステップどおりに行うとラクですよ」と教えてくれたのは、作品や料理などを撮影する際のスタイリングを手がける「フォトスタイリスト」の貝賀あゆみさん。具体的に伺いました。
台所のシンク下を整理する3つのステップ。中のものを把握することが大切
わが家のシンク下はこんな感じ。右に見えるのは無印良品の収納ケースです。一見ある程度整頓されているように見えるのですが、日々のなかで不便さを感じるようになり、シンク下を全体的に見直すことにしました。
●STEP1:中のものを全部出す
整理の基本は、中のものを全部出してみるところから。
収納ケースや保存瓶、保存容器、調味料類などすべて出し、使わないもの、賞味期限がきれているものなどがそのままになっていないかチェックします。
もちろん収納ケースの中も確認。いらないものを処分することも大事ですが、シンク下より冷蔵庫や風通しのいい場所で保存した方がいいものなどがあるかもしれないので、保管場所を見直すことも大事。
●STEP2:背の高いものはキャスターつきのダストボックスにイン
比較的背の高い調味料やパスタなどの食材はなかなか収納が難しいアイテム。シンク下やその横にある引き出しに入れて取り出しにくいと思ったことはありませんか。
シンク下から出して収納できる場所を考えた時に、ちょうどよい大きさだったのが無印良品のダストボックスでした。ちなみにサイズは20L用のもの。
その理由は、
1.高さがあってスリムなサイズ
2.フタとキャスターがついている
3.まるごと洗える
などがあります。
フタは横開きタイプにしましたが、縦開きのフタもあります。
収納場所によって選べるのがいいですね。ダストボックスの高さは約37cmなので取り出しやすい高さです。調理用のお酒やお酢、パスタケースもラクラク収納できました。
●STEP3:ボードで排水コードを目隠し
【Before】ご覧のとおり、シンク下の収納には排水管や浄水器のコード類があります。
見た目にもうるさいし、この下に小物がまぎれこんで迷子になってもやっかい。
【After】そこで、コードの手前にボードを立てかけました。100円ショップの発砲スチロールのボードにリメイクシートをはりつけたものです。
メジャーで高さを測ってボードを用意、立てかけるだけなのに、すっきりしますよ。
●おまけ:トレーを使って上の空間も上手に活用
【Before】無印の収納ケースの上には保存容器を置いていたのですが、手前のものをどかさないと奥のものが取れず、とても不便でした。重さが集中して収納ケースがたわむのも気になります。
【After】そこで使ったのがトレー。収納ケースの上にしいてその上に保存容器を置くことで、手前に引き出せば奥のものも取り出しやすく、ケースもたわまなくなりました。箱型の収納ケースを入れている方にはぜひ試してみてほしいと思います。
ちょっとした工夫で掃除をする手間を減らせたり、料理がはかどるシンク下の収納。ぜひ取り入れてみてください。