「収納と家計。一見、なんの関係もなさそうに見えるのですが、じつは収納がうまくいくと、家計管理も成功するという法則があるんです」
そう話すのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。そのセオリーを実践して、貯まる家計に変身した読者Yさんのお宅をのぞいてみました。
最初に手をつけるべきはクローゼット。パンパン収納をやめて貯まる部屋に
二女の出産後、仕事と子育てに追われ、家がぐちゃぐちゃだったというYさん。とくにクローゼットはパンパンの状態でした。
すべての画像を見る(全7枚)クローゼットが死蔵品で満杯だとものをしまえず、部屋が散らかる原因をつくってしまいます。
狭いクローゼットに家族全員の衣類を収納し、キャパオーバーに。床に服が積み重なって奥までたどり着けず、手に取れるものを繰り返し着る始末でした。
そこで一念発起し「7割収納」を徹底したところ、散らかっていた以前に比べて、被服費が月2万4000円の削減に!
どのように片づけたのか詳しく取材しました。
●夫と自分の服を左右に分けて管理しやすく
子ども服は子ども部屋に移し、夫婦の衣類だけに。スペースを左右で分け、左を夫、右を自分専用にしました。
「探す範囲が狭まって、『あれどこ?』が激減。夫のワイシャツの紛失も減り、買いたし不要になりました」
<石阪さんのアドバイス>広いスぺースは、人別やジャンル別に区切るのが基本。なるべくハンガーにかけ、見やすく、探さずにすむようにしましょう。着なくなった服にも気づきやすいので、売るタイミングを逃しませんよ。
●オフシーズンのものはボックスへ。衣替えは在庫の見直しに→メルカリで高く売れる
ハンガーパイプにかけるのは、今着ているものだけ。季節外のものはボックスに入れ、棚の上に置きます。年2回入れ替えるときに、売るか捨てるかを判断し、7割収納をキープ。
「ちなみに去年、メルカリで3万円獲得しました」
●化粧品やアクセサリーはケース収納で、これ以上増やさない仕組みに
引き出しにケースを入れて、アクセサリーや化粧品をジャンル別に収納。
「枠を決めて管理することで、ひとつ買ったらひとつ捨てるなど、それ以上増やさないように。かわいいから、と飛びつくこともなくなりました」
●ストールやバッグはつり下げ収納で、新しいアイテムを新調する必要なし
ストールは丸めて、ウォールポケットにポイッ。
「ストールが好きでけっこうもっているのですが、活用できていませんでした。これならまんべんなく使えて、新調することもなし」
バッグは引っかけ式で片づけやすく。
●常に収納にあきスペースをつくると、冷静なお金の使い方ができる
ハンガーパイプや衣装ケースの上はあえてあけておき、一時置きスペースに。クリーニングから服が戻ってきたときなど、不意にものが増えるときに備えておきます。
「床置きやリビングの散らかりを防げるので、すっきりが続きます」
<石阪さんのアドバイス>7割収納を心がけ、3割のあきを残しておくと、一時的にものが増えても暮らしは回ります。お金も一緒。心の余裕が生まれ、突然の出費でもあわてず、ベストな選択ができるように。
このように、収納に余裕をもたせることで、家計にもゆとりがでます。
家じゅうを一度に片づけようとすると大変ですから、できるところから少しずつ、始めてみてはいかがでしょうか?