戸建ては寒い、とはよく聞く話。戸建てに引っ越した直後や、住んでいるマンションから戸建ての実家に帰省したときなどに、「寒い!」と思わず声を出した経験、あるのでは。 とくに寒い冬の時期に実感しやすい、このギャップ。「戸建てからマンションに引っ越して、マンションの暖かさに感動した」という日刊Sumaiライターが、住んでみての実感を語ります。

自宅マンションのリビング
今住むマンションでは、暖かさを実感
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マンションは気密性が高く、外気の影響が少ない

筆者は4LDKの新築一戸建てに約6年住み、その後3LDKの新築マンションに住み替えました。3月のまだ肌寒い時期に引っ越したときに感じたのが「マンションはとても暖かい」ということ。

鉄筋コンクリート造で気密性の高いマンションに比べ、木造の一戸建てに住んでいたときは、どんなに寒さ対策をしていても「寒い」と感じる日が多くありました。隙間風が入るような構造の家ではなかったと思います。でも、玄関や窓の近くはいつもひんやり。四方八方から冷気が入り込んできていた気がします。

一方、今住んでいるマンションは角部屋ではないため、外気に触れるのはベランダと接している各部屋の窓ガラスの部分だけ。玄関も内廊下なので冷気が家に入り込むことはありません。外気の影響が少ないと、ここまで暖かくなるのだなと感じました。

お風呂の脱衣所でも、マンションのほうが暖かさを実感します。服を脱いで震えながら湯船につかることもなくなり、入浴後にバスタオルで体をふいているうちに冷えてしまうこともなくなりました。

 

暖房器具の使い方が変わった

暖房器具のコントロールパネル

一戸建てに住んでいた頃、冬のリビングで使用していたのは、床暖房、ガスファンヒーター、そして加湿器の3つでした。これだけ使っているにもかかわらず肌寒く感じることも。電気代もガス代も冬はかなり料金がかかりました。

一戸建てのリビングとほぼ広さが同じマンションのリビングは、床暖房と加湿器の2つだけで暖かさをキープできています。高温設定にしなくても十分な暖かさ。

マンション住まいになってから、寝室で暖房器具を使ったことはありません。一戸建ての寝室ではオイルヒーターを使っていました。足元がなかなか暖かくならず、湯たんぽを入れていたこともしばしば。

備えつけのエアコンは各部屋ともにほとんど使っていません。部屋数に違いがあるとはいえ、暖房にかかる出費はマンションの方が少ないです。それに、暖房器具の使用期間も一戸建てのときよりも短くなりました。

ただし、わが家のマンションはかなり乾燥しているので、冬場は強力な加湿器が必須です。24時間換気はあるものの、換気の面では一戸建ての方がよかったなと思います。