マンションや建売住宅の場合、自分好みのキッチンサイズではないことがほとんどかもしれません。でも、考え方やしつらえ方次第で、使いやすいキッチンにすることは可能です。 「わが家はマンションによくある対面式のコンパクトなキッチンですが、狭いからこそのアイデアで使いやすくしています」と話すのは、ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さん。50歳という年齢を迎えたからこそ見直したという、キッチンを使いやすくするアイデアを紹介します。

田川さんのキッチン全体の様子
「小さい」を逆手にとって、キッチンを使いやすく
すべての画像を見る(全12枚)

狭さを逆プラスに。コックピットの使いやすさを再現

飛行機の操縦室のことをコックピットといいます。パイロットは操縦席に座った状態で、すべての機器が操作できます。これをキッチンプランにも応用すると、予想外の使いやすさが手に入ります。

狭いキッチンは、あまり動かずにシンクにも、コンロにも、収納にも手が届くので、コックピットのように最短の動作で家事ができるキッチンが実現します。

 

振り向くだけでさっと手にとれる

筆者の家では、キッチンの背面に奥行45㎝のワイヤーラックを置き、ここに食器と家電を収納しています。

 

ワークトップと食器棚の間は100㎝。この寸法は、振り返ったらすぐ収納棚に手が届くので、作業がラク。ほんの数歩の差かもしれませんが、調理中のアクション数を減らすことで、ムダに疲れずにすみます。