夜間救急専門の医師にスポットを当てた新しい医療ドラマ『ナイト・ドクター』。“昼夜完全交代制”を試験的に導入した総合病院を舞台に、慢性的な医師不足の夜間救急に集められた5人の若き医師たちが、ときにぶつかり、ときに励まし合いながら、命と真摯に向き合い成長していく青春群像劇です。

今作で、主人公の医師・朝倉美月を演じている波瑠さんにインタビューしました。

波瑠さん
『ナイト・ドクター』波瑠さんインタビュー
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『ナイト・ドクター』波瑠さんインタビュー

「いつでも、どんな患者でも絶対に受け入れる」という強い信念をもつのが美月というキャラクターです。

「美月は、患者さんのことも仲間のことも放っておかずに、その人たちの人生にグイグイ関わっていこうとする人です。人と人がつながることも、関係をきることもすごく簡単な現代社会で、彼女は直球でシンプルに人と関わろうとする性格。しかも、それは人のためではなくて、自分がそうしたいから。そんなところが潔くて尊敬しています」

●専門用語のセリフやオペシーンが多い分、苦労も多い

救命に対してだれよりも熱い思いをもっている美月は、思い入れが強い分、感情的になってしまうことも。歯に衣着せぬ性格のため、周囲を戸惑わせることもしばしばで、まさに“がむしゃら”という言葉がピッタリです。

「美月は“医者は患者を全力で救うものだ”と思っているので、疑問を感じると、『なんでこんなこともやらないんですか?』というように、強い口調になってしまうんです。私は、人から嫌われたらどうしようと考えてしまうタイプだから、臆さず進む彼女はすごいなと思います。まっすぐな性格ゆえに、医者として自分で自分を苦しめてしまうこともありますが、そんな彼女だからこそ、同僚たちに影響を与えて、意識を変えていく力があるのだと思います」

人間力はもちろん、医師としても優秀な美月。それだけに、専門用語のセリフやオペシーンも多く、苦労も多いよう。

「手術や治療もセリフも戸惑うことなく、テキパキとこなすシーンが多いので、デキる医者役はすごく大変です。難しいことを言ったりやったりしているのは、いつも美月か成瀬暁人先輩(田中圭)か、同僚の高岡幸保(岡崎紗絵)。だから、研修医上がりの深澤新役の岸優太くんや、桜庭瞬役の北村匠海くんが、ときどきうらやましくなります(笑)」

●痛みがわかるからこそ寄り添える。こんなドクターがいたらいいなと思ってもらえたら

年齢も性格も価値観もまったく異なる5人の医師たち。夜は命に、昼はそれぞれの人生に向き合いながら、唯一無二の絆を紡いでいくヒューマンドラマでもあります。

「このドラマには、スーパードクターがいません。全員が自分のやっていることは正しいのか悩み、それぞれコンプレックスや、ハンディのようなものを抱えているんです。でも、痛みがわかるからこそ、傷ついている人に寄り添えると思います。こんなドクターがいたらいいなと思ってもらえたらうれしいです」

先月30歳を迎えた波瑠さん。ますます女性として女優として輝く姿を見せてくれそうです。

『ナイト・ドクター』

毎週月曜 夜9時
フジテレビ系
全国ネット放送中

公式サイト

【波瑠さん】

1991年、東京都生まれ。2006年、女優デビュー。透明感ある演技力で、シリアスからコメディまで幅広い作品に出演。おもな作品は、連続テレビ小説『あさが来た』、ドラマ『あなたのことはそれほど』『G線上のあなたと私』『#リモラブ~普通の恋は邪道~』、映画『がじまる食堂の恋』『弥生、三月-君を愛した30年-』『ホテルローヤル』など