麦茶のおいしい季節がやって来ました。
ただし、麦茶を煮出したり補充したりと、麦茶づくりを「家事」にしてしまうと負担になることも。
整理収納に詳しいブロガーのフネさんは、麦茶を水出しに。無印良品のガラスピッチャーを取り入れて家事ラクになったそうです。詳しく伺いました。

ガラスピッチャー2つとお花
昔ながらのガラスピッチャーが便利でした
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麦茶は煮出すもの?思い込みをやめてみた

小さい頃からずっと煮出していたので、麦茶といえばやかん。結婚してからもずっとそれが当たり前でした。
ところが、あるとき娘に言われたひとこと。
「なんで冷やすのにわざわざ沸かすの? 無駄じゃない? エコじゃないよ」

うっ…、だって麦茶はそういうもので…。
でも、使っている麦茶のパックにもでかでかと「水出し両用」と表示が。

たしかに夏の麦茶づくりは、クーラーの効いた部屋で部屋の温度湿度を上げながら湯を沸かし、煮出したあとはあっつあつのやかんが冷めるまで放熱し続ける。
もちろんクーラーを余計に働かせることになり、まさに「エコじゃない」し非効率。

●水出し麦茶はメリットだらけだった

そこで水出しを実践してみると
・湯を沸かすガス代・電気代がかからない
・部屋が暑くならない
・一瞬で冷蔵庫にインできるから冷えた麦茶が早くつくれる
・ずっと出しっぱなしだったやかんがいらなくなった
といいことだらけ。中でも一番のメリットはやかんです!

やかん

やかんって、キッチンの出しっぱなしナンバーワンではないでしょうか。キッチンをスッキリと保ちたいから場所と存在感たっぷりなやかんがなくなるのは大助かり!

●水出し麦茶のお味は?

唯一気になっていたのが、水出し麦茶の味です。
「沸かしたときに比べておいしくないのではないか」と思っていました。かといってミネラルウォーターだと電気代より高くつく。

水を入れる様子

というわけでキッチン備えつけの浄水をそのまま使いましたが、まったく問題なし。

初めての水出し麦茶は水出しにしたことを黙って出しましたが、家族のだれも気づきませんでした。

なんだ! もっと早くすればよかった!

無印良品アクリル冷水筒から耐熱ピッチャーに変えた理由

水出しにすることにして、早速買ったのが無印良品の冷水筒。

冷水筒

特徴は次の通りです。

・立てても横にしても使える

・お茶パックを上部に入れておくストレーナーがついている

・サイズは1Lと2Lがある

・口が大きいので中が洗いやすい

・取っ手はなく横の狭くなっている側(画像だと右側)を持つ

・熱いお茶は入れられない(冷水専用)

・食洗機は使えない

 

5人家族なので当然2Lを購入。790円です。

1Lのタイプは冷蔵庫のドアポケットに収まりますよ。

 

ただ、上の画像ではあるフタの取っ手は現行品ではついていません。よりシンプルな形状になりましたが、野菜室などに保管していて上から取り出すときには持ちにくいかも。

●アクリル冷水筒に感じた“使いにくさ”

2年間このアクリル冷水筒を使っていましたが、今はもう使っていません。
アクリル冷水筒をやめた理由は次の通り。
・茶渋がつきやすくなっていった
・ストレーナーを含め、すみずみまで洗いにくく面倒
・パッキンがキレイにならない(黒カビ?)
・横に倒したら漏れる

お茶なのでどうしても内側に茶渋がつくのは仕方ないのですが、それをスポンジ(やわらかい方)で洗って小さいキズができ、さらに茶渋がつきます。透明感もなくなっていって「茶渋の汚れがすぐにつくなぁ」と気になり始めました。

次に、洗いにくさ。これが一番かも。口が大きく手は十分に入るのですが、とにかく上ブタの内側が洗いにくいのです。

そしてパッキンの汚れ。パッキンは取り外せますし、パーツも別売り(ネットストア限定100円)で売っていますが、日ごろのお手入れでも漂白してもなかなか取れない黒い汚れがついてしまいました。

横に倒したら漏れるのは、わりと買ってすぐからでした。もっときつく締めなければいけなかったのだと思いますが、わが家では野菜室に縦置きのみとしていました。

このようにちょっとしたストレスを感じながら使っていましたが、ある日家にあった無印良品の耐熱ガラスピッチャーを使ってみました。
そしたらこれが快適すぎて…アクリル冷水筒を捨ててしまいました!

●耐熱ガラスピッチャーの快適ポイント

耐熱ガラスピッチャー

耐熱ガラスピッチャーは1Lと0.7Lしかありません。これは1Lです。

ガラス容器にシリコンのパッキンがついたフタ

ガラス容器にシリコンのパッキンがついたフタだけの超シンプルなつくり。

注ぎ口はあけっ放しなので、もちろん横に倒したらこぼれます。

フタもガッシリというよりパコッとはめているだけ。

 

それでもこの耐熱ガラスピッチャーがよいと思った点は、

・ガラスなのでキズがつきにくく、茶渋がつきにくい

・円筒形なので角がなく、フタもシンプルな形で洗いやすい

・食洗機でも使える(本体・フタ共に)

・耐熱なので熱いままお茶が入れられる

の4点です。

 

プラスチックに比べて表面の光沢は気持ちよく、洗いあがりもスッキリ。

なにより形が単純で洗いやすいのは毎日のことなのでうれしいです。

 

ただ、このピッチャーの注意点があります。

・満杯に入れていると注ぎ口からこぼれやすい

・取っ手がないので握力のない子どもやお年寄りには持ちにくい

・ガラスなので落とすと割れる

・お茶パックを固定するストレーナーがついていない

・口が広くはないので男性だと手が入らない

・熱いものを入れると熱くて持てない

 

私は手が大きめですが、私の手がちょうど入る感じなので男性には厳しいのではと思います。水筒の中などを洗う柄つきスポンジがあると便利。

 

側面はつるんとしていて持ちにくさは否めないので、小さいお子さんやお年寄りのいるお宅はやはりプラスチック製のものが安心ですね。

耐熱ガラスピッチャーアップ

ストレーナーがないので、お茶パックが下に沈むと水出しでは下部は濃いお茶で上は水のまま、ということになります。そこでわが家ではフタのパッキンにお茶パックの一部を噛ませるようにしています。

ストレーナーなんてないほうが洗うのがラク! と気づきました。

●すぐ飲み終えてしまうのでもう一本購入

1Lの容量では1回の食事でなくなってしまいます。なので常に2本つくっておくことに。1本があいたらすぐ次をつくっておくように回しています。
2Lのアクリル冷水筒のときより麦茶をつくる回数は増えましたが、汚れないのでサッと洗ってすぐ使え、1Lだと早く麦茶が出るので、かえって手間がなく家族がすぐつくってくれるようになり大助かり!

●麦茶づくりの思い込みを捨てたら、家事ラクに

水出しでつくるメリットと、無印良品から絶賛売り出し中のアクリル冷水筒をあえて使わない選択をした理由をお伝えしました。

思い込みって家事の中にいろいろ根づいていると思います。でも「やめてみると意外となんでもなかった」ことはたくさんあります。あれ? と思ったら一度試してみてください。

冷水筒はメリットとデメリットを考えて、そのご家庭に合ったものを選んでくださいね。