コロナ禍でマスク姿での外出が日常に。そして、気がつけばまた、「マスクの夏」がやってきます。
歯科医師という職業柄、コロナ禍以前もマスクの着用時間が長かったという石井さとこ先生は「マスクで顔が隠れていると、表情が乏しくなりがち。それに加え、最近は会話の頻度が減って、表情筋を動かす機会がさらに減ったのではないでしょうか」と話します。
暑い時季こそ、“マスク老け”に注意! チェックリストと対策を教わりました。
マスク生活が長引くと自分の顔の変化に気がつかないことも
汗や紫外線などで肌トラブルが多い夏の肌は、たるみがち。ほうれい線が深まる可能性も大!
また、暑い時季のマスク着用は、息苦しくてつい口呼吸になり、口臭の発生も。
「会話が減って舌の筋力が衰え、そのせいでいつも口があいている“ポカン口”になる人も。口が乾いて口臭の原因になります」
以下のチェック項目に当てはまる人は、簡単な顔トレや生活習慣を実践して素顔にも自信をとり戻しましょう。
【もしかして?と、思ったら“マスク老け”チェックリスト】
A~Dの項目をチェックしてみましょう。もし当てはまるものがあれば、“マスク老け”の可能性があります。
□ ほうれい線が深くなった A
□ マリオネットライン(口角から下に伸びるシワ)が気になる A
□ 目元のたるみ、シワが気になる A
□ 呼吸が多くなった B
□ 口の中が乾燥する B
□ 歯の黄ばみが気になる B
□ 口臭が気になる B
□ 顔のむくみが気になる C
□ 顔全体がぼんやりした印象になった C
□ 唇がカサカサする D
□ 唇のくすみが気になる D
●マスク生活でたるんだ肌に、夏の紫外線&汗が追い打ち!
会話が減り、表情筋や舌をほとんど使わないまま一日を過ごしていませんか? 会話不足で舌の筋力が衰えると、正しい位置から舌が落ちる“落ちベロ”に。これが、顔たるみの原因です。
・「落ちベロ」に注意!
舌の先は、上あごの前歯の裏にくっついているのが正しい位置(スタンダードポジション)。口呼吸が続くと舌の筋力が衰え、舌が下側に落ちてしまいます。
夏はとくに、汗や紫外線で肌が乾燥し、顔がたるみやすい時季。まずは表情筋と舌筋を鍛えて、ほうれい線を予防しましょう。
「もともと日本語は、表情筋をあまり使わない言語。意識的に口を大きく動かす英語の『R』の発音を行って表情筋を鍛えて」(さとこ先生)
<マスク生活が原因!>
・マスクの中で表情が乏しくなる
・会話が減って舌の筋力が衰える
<暑さが原因!>
・汗や紫外線、マスクの摩擦で肌が乾燥
●1分以内&マスクのままで!顔トレ表情筋全体がほぐれて口角が上がる!モダイオラスほぐし
左右の口角の延長線、ほうれい線と交わるあたりにあるのが、顔の筋肉の集約点「モダイオラス」。口角結節(こうかくけっせつ)とも呼ばれる、顔のさまざまな筋肉が集まるポイントのこと。
重くなりやすく、下がりやすいので、ほぐすことで口角が上がりやすくなります。最初にほぐしておくと、ほかの顔トレの効果もUP!
口内で舌をモダイオラスに当て、下から上へとゆっくりとほぐす。
●マスクを外しているときは…「落ちベロ」を即解消し舌の筋力アップ&リフトアップ効果も!レロレロエクササイズ
「RE(レ)ー」と大きく声に出しながら、舌を前に出す
「RO(ロ)ー」と大きく声に出しながら、舌を巻くように丸め、舌先を上あごにつける。なるべく大げさにやるのがポイントです。