フジテレビ「ノンストップ!」のコーナー「ノンストップ! ESSE」。プロデューサーの吾妻聖子さんに、コーナーの裏側を紹介してもらいます。
今回は春の味覚、新タマネギのおいしい調理法についてです。
笠原将弘さんに教わる!新タマネギの調理法
新生活がスタートして、1か月。この4月から生活スタイルが変わった人もいると思いますが、もう慣れましたか?
わが家は娘が小学4年生になり、習い事が変わったり、登下校時間が変わったりして、まだ慣れない日々が続いています。家族全員のスケジュールを把握するのにアップアップです。
新生活って、慣れた頃にゴールデンウィークがやってきて、リセットされてしまうというのが、つらいですよね。
さて、今日は新タマネギのお話です。この時期は、新タマネギ、新ジャガイモ、新キャベツと、春色満載の食材が並びます。どれも、みずみずしくておいしい食材ばかりですよね。
●新タマネギと普通のタマネギの違いは、水分量
でも、「新」のつく食べ物の良さを本当に生かした使い方ってできてますか? 先日の笠原将弘のおかず道場では、新タマネギと通年出回る「ひねタマネギ」の使い分けを教えていただきました。新タマネギとひねタマネギの違いは、乾燥させているかどうか。ひねは、タマネギを収穫後1か月以上乾燥させてから出荷されているんです。だから、いちばん違うのはその水分量というわけです。
ひねタマネギは、水分量が少ないですが、うま味がぎゅっと凝縮されています。笠原さんが言うには、ひねタマネギは、火を入れれば入れるほど、甘味やうま味が出てくるそうです。だから、飴色タマネギのように、茶色くなるまで炒めて煮込む料理には、断然ひねがおすすめなんだとか。
確かに、カレーやオニオングラタンスープなど、茶色くなるまでじっくり炒めたタマネギは、独特のうま味と甘味がありますよね。
逆に、新タマネギで飴色タマネギをつくるのは至難の業だそうです。炒めても炒めても水分が出てきて、なかなか飴色にならないんです。新タマネギは、火を入れなくても辛味も少なく、甘味がありますよね。生でそのままサラダにするのもおいしいですし、カツオのたたきと一緒に食べたりするのも最高です。
●新タマネギでポタージュをつくると絶品
それ以外にも、すりおろして出汁で伸ばしたすり流しや、スープにするのもおすすめだそうです。これは笠原さんと話していたときに聞いたのですが、少しの呼び水と、たっぷりの新タマネギ、塩をお鍋でコトコト煮込んで、最後にミキサーにかけると、最高のタマネギポタージュができるんです!
私も早速やってみたんですが、驚くほどおいしいです。コンソメなどは一切入れず、タマネギの水分とお塩だけ! 仕上げにフレッシュなオリーブオイルをひとたらしすると、もうごちそうです。
それ以外にも、丸ごとグリルしたり、丸ごと煮込んだりと、新タマネギにしかできないレシピはいっぱいあります。もちろん、この日放送で紹介した、新タマネギと卵を使った親子丼、「たまたま丼」も絶品でした。
今しか食べられない、瑞々しい新タマネギ! ぜひ、そのよさを存分に活かして味わってみてください!