おでかけファッションにもホームウエアとしても役立つ「フーディ」(パーカ)は、春~初夏に大活躍。トレンドレスなアイテムですが、10代の頃からずっと同じ着こなし方をしちゃっているなんてことも…。
「世代も性別も問わず着られるため、ただ着るだけだと子どもっぽく見えたり、生活感が漂ったりしがちに。ほんの少しのテクであか抜けて、おしゃれ上級者に見えますよ」と話すのはトレンドに詳しいファッションライターの野田春香さん。だれでも簡単にまねできる、大人女性こそ似合うフーディの選び方&着こなし術を教えてもらいました。
今すぐおしゃれに見えるフーディの選び方。黒、グレーで大人っぽく
大人っぽく着こなすなら、色は黒かグレーがおすすめです。また、ハリ感のある肉厚な生地で、ブカブカすぎない細身のものを選ぶと失敗しません。
・黒のフーディ
すべての画像を見る(全6枚)黒のフーディは一見メンズライクですが、その分ラフさが軽減され、意外なほどにキレイめな印象になるんです。カジュアルすぎるな、と苦手意識を持つ人にもおすすめ。このフーディはユナイテッドアスレの「12.0オンス ヘビーウェイトスウェットプルオーバーパーカ」のMサイズ。肉厚で生地にハリがあるのでキレイめに見せてくれます。
・グレーのフーディ
グレーのフーディはラフな印象が強くデイリーユースにぴったり。休日ファッションやホームウエアにお似合いなのはもちろん、たとえばカチッとしたコーディネートの着崩しアイテムとしてサマになるのも大人ならでは。このフーディは4~5年前に買ってずっと愛用している、ユニクロのメンズLサイズ。適度な厚みで初夏まで使えます。
フーディは子ども着るアイテムなので、落ち着いた色選びで大人の顔にフィットさせるのがコツ。ファッション上級者ならカラーフーディを着こなすのもすてきだしトレンドですが、上手に着こなしを考えないと子どもっぽくなってしまいます。最初は黒やグレー、ベージュ系を選ぶと自然と大人に似合うスタイリングになりますよ。
●黒のフーディ着まわし:ワントーンにするか、シャツをはさむ
・ワントーンでシックに
簡単に大人らしさがつくれるのはワントーン。黒のフォーマル感を味方に、落ち着きを演出できます。小物まで黒だと重く地味に見えてしまうので、靴とバッグは違う色のものを。また、手首や足首を出すよう意識するとほどよい抜け感ができて、フーディ×ボトムスのシンプルなワンツーコーデでも“ただ着ただけ”に見えません。
・シャツを重ねて華やかに
中にシャツをはさむと華やかに。デニムとスニーカー合わせでとことんカジュアルなコーデも、黒パーカなら落ち着き、さらにシャツが入るとより大人の雰囲気に。たとえばトレンドの透け感があるシアーシャツをインすると甘さや女性らしさがプラスされるので、好みの雰囲気に合わせてシャツは変えてみるとコーデの幅が広がります。
フーディをとりあえずで着ちゃうと、どんなボトムスと合わせても“フーディとなにか”のワンツーになってしまい、おもしろみも欠けてしまいます。でも簡単にできるひと手間を加えることで、鮮度がアップするのでおすすめです。
●グレーのフーディ着まわし:通勤服のカジュアルダウンや肩かけアレンジ
・通勤服をほどよくカジュアルダウン
通勤服の着崩しにもフーディは活躍。トラッドな装いにもしっくりフィットし、むしろオシャレになるんです。白シャツ×ワイドパンツにおじ靴、それにフーディを着ればカジュアルテイストなトラッドコーデの完成。
通勤服はどうしても黒のアイテムが多くなりがちなので、なじませ役にグレーが似合います。ジャケットを着るほどちゃんとしなくていいけど、ニットを羽織ったりブラウス一丁は飽きたな、なんてときにいかがですか?
・肩かけでアクセントに
肩に巻けば、シンプルなTシャツ×デニムコーデの盛り上げ役に。昼夜で寒暖差が激しい今時期にも助かるアイデアです。白Tは首のつまったクルーネックのものにすれば、フーディを上から着たときにも衿元からTシャツがのぞいてワンポイントに。黒フーディでもよいですが、今回のように、パンツの色がダークカラーの場合はグレーにすると軽さが加わります。
トレンドレスでタイムレスなフーディも、アイデア次第で今っぽく変身。使えるシーンや着こなしの幅も広がります。これからの季節、アウター変わりに、カーディガン代わりにするのも手。またホームウエアとして着心地もよいので、おうち時間のオシャレも楽しんでみてくださいね。