●ものの定位置のつくり方、使いやすいしまい方

夫の居場所である、テレビ前のソファー周りを例に説明します。
夫は帰宅するなりソファーに直行。休日もソファーに寝そべって一日じゅうテレビ番組や配信映画などを見ています。その時間が夫にとってはゆったりとくつろげる時間となっているようです。

しかし。人が長時間同じ場所に留まっていると、その近辺にはものがたまってきてしまいます。何度片づけても、テレビのリモコンや爪楊枝、保湿用のクリームなどが気づけばローテーブルの上に無造作に置かれていきました。

リモコンなどが入ったケース
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そこで、枠となるケースを用意して夫がテーブル上で使うものをひとまとめに。そうすることで、ものが散らかることなく使ったものもケースの中に戻っていく仕組みになるのです。毎日使うものは棚にしまい込む必要はなく、ほんの少し手を加えるだけで出しっぱなしでも十分にすっきりと見せることができます。

●趣味のものをリビングに収めることで自分時間を楽しむ

次に、自分のものです。

パソコンの上に手帳、隣にパンとコップ

私は自宅でパソコン作業もすることも多く、リビングテーブルの窓際は私の指定席となっています。この場所に座ってパソコン入力をはじめ、本を読んだりお茶を楽しんだり、自分の時間を過ごしています。

本棚にたくさんの本

私の背後にはリビング収納棚があり、その扉を開けると、最近読んだ本やよく読み返す本が入っています。読みたい本がすぐに取り出せて読むことができる場所は、私にとっては気分が落ち着く大切な場所となっています。

ポイントは、自分がよくいる場所によく使うものをおき、それ以外は置かないこと。好きなものも、ここに入る分だけ、と決めると増えすぎを防止できます。

●部屋が整うことで、心地よいゆったりとした時間が手に入る

ほんの数年前は子供たちがワイワイしながら、どちらかというと騒がしい場所だったリビングですが、今ではすっかり静かな時間を過ごす場所と変化しました。

これから先、夫婦2人でお互いに心地よく過ごしていくためには、夫婦で会話や楽しめる時間と、それぞれの自分時間を大切にできる空間をつくることが必要だと感じています。

もしもいま、落ち着く場所がない、自分の時間が取れないという方はぜひ、まずはリビングから使わないものを取り除き、だれがどの場所で過ごしているのか? 客観的に観察してみてください。そうすることで、きっとライフスタイルに合った、理想の暮らし方が見えてくると思います。