同じテイストでそろえると、見栄えがぐんとアップする収納グッズ。その一方で、同じケースが並ぶと中になにが入っているかがわからなくなって、使うときに困ってしまうことも。

「収納は、使う人みんながわかるようにするのも大事。そのためにはラべリングを徹底活用してみては」とアドバイスするのは、整理収納アドバイザーの小林尚子さん。

そこで小林さんの自宅を例に、ラベリングの仕方をスペースごとに語ってもらいました。

すっきり収納のポイントは、迷いが生じないよう徹底的にラベリングすること

ラべリングは収納を手助けしてくれるもの。ケースや引き出しに名前をつけることで、アイテムをグループ化でき、ものを混在させない効果もあります。

●冷蔵庫はトレーでグループ分けすると時短に

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冷蔵庫の中は、トレーでグループ分けし、ラべリング。

和食セットや常備菜、お弁当などに分けておくと食材が選びやすくなります。

冷蔵庫のドアポケットは、家族も頻繁に出し入れするエリアです。

容器をそろえ、さらにラべリング。よく使うものを右側のドアに配置するなど工夫すると、家族にもわかりやすくなります。

わが家は細かい薬なども小分けにして冷蔵庫に収納。

わが家は細かい薬なども小分けにして冷蔵庫に収納。種類ごとに分類しています。

●キッチン回りはパッと見てわかるように

キッチン回りはパッと見てわかるように

液体調味料は、引き出しを開けたときに上から見てもすぐわかるように、フタにラべリング。こうしておけば迷うこともありません。

粉の調味料類も、液体調味料同様にフタにラベリング。

粉の調味料類も、液体調味料同様にフタにラベリング。さらにひとつの引き出しにまとめて収納しています。

収納スペース内でもひと工夫。ガス台寄りの左側の引き出しには加熱して使う粉ものを、右側のキッチンカウンター寄りの引き出しにはダイニングテーブルでも使うものを配置しています。

ささいなことなのですが、動線がシンプルになって作業がとってもスムーズ。

シンク下のスペースには、水周りで使うものをファイルボックスでグループ分けして配置しています。

シンク下のスペースには、水周りで使うものをファイルボックスでグループ分けして配置しています。

ラべリングした同じボックスを使えば見た目もスッキリ。

●収納庫のファイルボックスには並び順もラべリング

収納庫のファイルボックスには並び順もラべリング

ここには、家族で使う取扱説明書や個々に必要な書類などを収納しています。つまり、家族全員が使う場所です。

ボックスをそろえただけでは煩雑になってしまうので、内容ごとにボックスを分ける工夫を。

個々に使うものが入っているボックスには、家族のだれのどんなものが入っているかを、家族全員で使うものには項目を、それぞれラベリングしています。

ラベリングに配列番号を入れれば、必ず定位置に戻すことができます

ところで、「この順番に並べたいんだよね!」ってことありませんか?

まさにこのファイルボックスがそうです。しかし、並び順を家族に覚えさせるのは到底無理なことなので、工夫しました!

ラベリングに配列番号を入れれば、必ず定位置に戻すことができます。

使い勝手も抜群です。

もちろん、ボックス内も書類の種類ごとにラべリングすれば、使い勝手も抜群です。

●クローゼットは家族ごとに名前とアイテム名を

クローゼットは家族ごとに名前とアイテム名を

この衣装ケースは家族みんなで使っているので、どこにだれのなにが入っているのかをラベルに表示しました。

ラベルの上段にはアイテム名、下段には名前を明記

ラベルの上段にはアイテム名、下段には名前を明記。

●リビング収納はものを混在させないのがポイント

チェスト内も引き出しごとにラべリングします

チェスト内も引き出しごとにラべリングします。こうしておくと、グループ以外のものが混在しないのですっきり収納できます。

家族分の持ち運ばないカードや名刺を収納しています。

左上の引き出しには、家族分の持ち運ばないカードや名刺を収納しています。

仕きり板にさらにラベルをはっておけば、必要な項目に迷うことなく手を伸ばすことができます。

ラベリングをするのは大変そうと思う人もいるかもしれませんが、一度やってしまえば、その先には何倍ものラクさが待っています。

それに意外とクセになって楽しいですよ。ぜひお試しください。