同じテイストでそろえると、見栄えがぐんとアップする収納グッズ。その一方で、同じケースが並ぶと中になにが入っているかがわからなくなって、使うときに困ってしまうことも。
「収納は、使う人みんながわかるようにするのも大事。そのためにはラべリングを徹底活用してみては」とアドバイスするのは、整理収納アドバイザーの小林尚子さん。
そこで小林さんの自宅を例に、ラベリングの仕方をスペースごとに語ってもらいました。
すっきり収納のポイントは、迷いが生じないよう徹底的にラベリングすること
ラべリングは収納を手助けしてくれるもの。ケースや引き出しに名前をつけることで、アイテムをグループ化でき、ものを混在させない効果もあります。
●冷蔵庫はトレーでグループ分けすると時短に
すべての画像を見る(全13枚)冷蔵庫の中は、トレーでグループ分けし、ラべリング。
和食セットや常備菜、お弁当などに分けておくと食材が選びやすくなります。
冷蔵庫のドアポケットは、家族も頻繁に出し入れするエリアです。
容器をそろえ、さらにラべリング。よく使うものを右側のドアに配置するなど工夫すると、家族にもわかりやすくなります。
わが家は細かい薬なども小分けにして冷蔵庫に収納。種類ごとに分類しています。
●キッチン回りはパッと見てわかるように
液体調味料は、引き出しを開けたときに上から見てもすぐわかるように、フタにラべリング。こうしておけば迷うこともありません。
粉の調味料類も、液体調味料同様にフタにラベリング。さらにひとつの引き出しにまとめて収納しています。
収納スペース内でもひと工夫。ガス台寄りの左側の引き出しには加熱して使う粉ものを、右側のキッチンカウンター寄りの引き出しにはダイニングテーブルでも使うものを配置しています。
ささいなことなのですが、動線がシンプルになって作業がとってもスムーズ。
シンク下のスペースには、水周りで使うものをファイルボックスでグループ分けして配置しています。
ラべリングした同じボックスを使えば見た目もスッキリ。
●収納庫のファイルボックスには並び順もラべリング
ここには、家族で使う取扱説明書や個々に必要な書類などを収納しています。つまり、家族全員が使う場所です。
ボックスをそろえただけでは煩雑になってしまうので、内容ごとにボックスを分ける工夫を。
個々に使うものが入っているボックスには、家族のだれのどんなものが入っているかを、家族全員で使うものには項目を、それぞれラベリングしています。
ところで、「この順番に並べたいんだよね!」ってことありませんか?
まさにこのファイルボックスがそうです。しかし、並び順を家族に覚えさせるのは到底無理なことなので、工夫しました!
ラベリングに配列番号を入れれば、必ず定位置に戻すことができます。
もちろん、ボックス内も書類の種類ごとにラべリングすれば、使い勝手も抜群です。
●クローゼットは家族ごとに名前とアイテム名を
この衣装ケースは家族みんなで使っているので、どこにだれのなにが入っているのかをラベルに表示しました。
ラベルの上段にはアイテム名、下段には名前を明記。
●リビング収納はものを混在させないのがポイント
チェスト内も引き出しごとにラべリングします。こうしておくと、グループ以外のものが混在しないのですっきり収納できます。
左上の引き出しには、家族分の持ち運ばないカードや名刺を収納しています。
仕きり板にさらにラベルをはっておけば、必要な項目に迷うことなく手を伸ばすことができます。
ラベリングをするのは大変そうと思う人もいるかもしれませんが、一度やってしまえば、その先には何倍ものラクさが待っています。
それに意外とクセになって楽しいですよ。ぜひお試しください。