●夫に傷つけられていない場合は、一度話し合いを
すべての画像を見る(全5枚)まず(1)に当てはまらないときは、もう一度夫婦で話し合ってみて、不満に思っていることをぶつけてみてとアドバイスします。この場合、修復できる可能性が高いと判断しています。
(1)に当てはまらなくても、夫のことが顔をみるのもいやだと思っている方もいらっしゃいます。でもそれは「時間が解決してくれる」ことも多いのです。夫婦だけではありませんが、人と人との関係は時とともに少しずつ変化していくものです。
私のところに相談に来てくれていた方も、その後話を聞くと、
「夫の顔も見たくないほど嫌い→どうでもいい空気のような存在→わりと仲よくなった」
とここ5年で変化していったと言われます。「あのときは離婚しようと思っていたけど、ホルモンバランスの関係もあったのかな」と懐かしそうに話されています。子どもの独立など環境の変化によって、関係が変わっていくことも多いようです。
●夫婦関係の解消を考える場合は、法的支援機関の利用も考えて
(1)にあてはまり、(2)も想像できるという方には、私は法律の専門家ではありませんので、離婚に向けて
法テラスに相談することをおすすめしています。
離婚問題は進めていくと自分のなかの常識を覆すようなことが多くあるので、弁護士など専門家に早い段階から相談できる方が安心です。ただ、弁護士への依頼はハードルが高いという場合は、法テラスの利用を。
法テラスは、国によって設立された、法的トラブル解決のための「総合案内所」で、資力要件を満たせば無料相談や、代理援助制度を利用することができます。立替えられた弁護士費用も、分割払いにすることもできます。ただ、無料で相談できる時間は30分程度しかありませんので、事前に聞きたいこと、心配なこと、わからないことをノートに整理しておくとスムーズに相談することができます。
一度きりの人生、後悔しない選択をして生きていきたい。だれもが望んでいることだと思います。夫婦の関係に悩み、「離婚する」「離婚しない」どちらの選択をしたとしても、それは間違いではありませんし、だれかに判断されることでもありません。
自分自身が後悔することがあったとしても、あのときあんなに考えて悩んで、自分で決めたのだからと思えることは、そのときの自分を救うことになります。自分が幸せになるための選択をするための、参考にしてみてください。