自由気ままに旅行を楽しめないという今の状況。
「今は国内旅行で日本の魅力を再発見するいい機会。でもやっぱり海外が恋しい! と思っている人のために、国内で海外のような雰囲気を味わえる異色のホテルを3つピックアップします」というのは、旅行ライターの佐藤望美さん。

密や接触が気になる今は、客室でいかに楽しく、快適に過ごせるかどうかもホテル選びの大きなポイントになりそう。
コロナ禍で今すぐに行けないという方は、来年以降のお楽しみにぜひ検討してみてくださいね。

日本にいながらにして海外旅行気分。いつかの旅行計画にぜひ入れて!

まずは机上で旅行気分! ぜひいつか訪ねたい3つのホテルをご紹介します。

●白壁と青い海!エーゲ海に浮かぶ島をイメージしたホテル(高知)

白い壁に青の屋根の建物
まるでエーゲ海! でもここは高知県なんです
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まずご紹介するのは、高知県土佐市にあるリゾートホテル「ヴィラ・サントリーニ」。エーゲ海のサントリーニ島の街並みを再現しているのが大きな特徴です。サントリーニ島とは、ギリシャ領の小さな島で、エーゲ海を代表する人気のリゾート地。

空と白建物

白壁や石畳、青いドーム屋根、そして海をのぞむ景色まで決め細やかに再現されていて、どこを見渡しても日本とは思えない美しさ! サントリーニ島を訪れたことがある人ならその再現クオリティの高さに驚くはずです。

オーシャンビューのバスルームつき客室

客室からの景色も絶景。サントリーニ島の断崖の上に建つ船長の館をイメージしたという新館には4室あり、サントリーニスイートにはオーシャンビューのバスルームがついています。

以前から人気で予約が絶えない評判のホテルですが、宿泊できるのは中学生以上。満室になっても落ち着いた雰囲気と静かな空間が損なわれないのはうれしいところです。

プールにパラソルつきテーブル

滞在中は、「なにもしない」のが最高の贅沢。海を眺めながらレストランで食事したり、ワイングラス片手にプールサイドでくつろいだり…。ゆったり流れる時間を楽しんでみてください。

●古きよきイギリスの田園風景!日帰りでレストラン利用もOK(京都)

ドゥリムトンヴィレッジ

保津川下りなどで有名な京都府亀岡市にある「ドゥリムトンヴィレッジ」は、イギリスのコッツウォルズをイメージしてつくられた英国村。広大なヴィレッジ内にはB&B(立ち入りは利用者限定)、ティールームレストラン、チャペル(入場はウェディング利用限定)があります。

ドゥリムトンヴィレッジ宿泊エリア

ヨーロッパ風建築の設営などを行う会社が自社運営しているので、そのつくりはかなり本格的。B&Bは戸建ての1棟貸しで、アンティーク家具や雑貨に囲まれて過ごせるためイギリスにどっぷり浸かることができそうです。宿泊エリアは携帯の電波が届かないので、デジタルデトックスも同時体験できます。古きよき時代に想いを馳せながら、静かな夜長を楽しんでみて。

ティールームレストラン

ヴィレッジ内にはポントオーク・ティールームレストランもあり、こちらは日帰りでの利用が可能。イギリスならではのフィッシュアンドチップス、ミートパイ、スコーン、アフタヌーンティーなどを楽しむことができます。

ドゥリムトンヴィレッジ入口

土日祝日には、オーナーが買いつけた直輸入のアンティーク家具をはじめ、イギリス雑貨などを販売するショップもオープンしています。

最寄り駅はJR亀岡駅ですが、駅から離れた山の中にあるため、レンタカーや自家用車で訪れるのがおすすめです。

●中世ヨーロッパの街並みを旅しているようなワインリゾート(山梨)

星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳

山梨県の八ヶ岳エリアにある「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」は、ヨーロッパの街並みやワインが好きな方にうってつけのリゾートホテル。イタリア出身の建築家・デザイナーのマリオ・ベリーニ氏が手掛けていて、イタリアの山岳都市を思わせるデザインになっています。

葡萄畑

日本有数のワイン生産地という立地を生かして、葡萄畑でアペロタイムを楽しめるアクティビティも開催。人気を集めています。施設内のレストランではワインと食事のペアリングを楽しめる特別ディナーに舌鼓を打ちたいところ!

ワイン一色客室

客室もワイン一色。ボルドーカラーを基調としたインテリアになっていて、施設内のワインショップでワインを購入し、客室でいただくのもおすすめ。専用の持ち帰りボトルで25mlから購入できるため、気になる銘柄を少しずつ飲み比べすることもできます。

屋内プール

気候や天気に左右されない屋内プールは、中世ヨーロッパのリゾート地のようなデザイン。毎時10分間波が打ち寄せるビッグウェーブプールです。プールにはキッズエリアも用意されています。

リゾナーレ八ヶ岳は「大人のためのファミリーリゾート」がコンセプト。落ち着いた雰囲気のホテルは子どもNGの場合が多いですが、ここならプールなど子ども用のアクティビティも豊富なので、家族旅行にもおすすめです。

ショッピングストリート

広大な敷地内には石畳の回廊がすてきなショッピングストリート、ピーマン通りがあり、カフェやショップの日帰り利用もOK。このピーマン通りではシーズンごとにさまざまなイベントが行われています。クリスマスシーズンの今は1万2000本のワインボトルでつくったワインボトルツリーのライトアップやクリスマスマーケットなどが行われていて、ヨーロッパのクリスマスを擬似体験できそう。

海外旅行でなくても、日常生活とかけ離れた雰囲気を感じることは十分可能! 気をつけるべきことをしっかり頭に入れながらの旅行で、気分をリフレッシュできるといいですよね。ぜひ参考にしてみてください。