ついムダづかいしてしまってなかなか節約できない…という人は、気づかないうちに「ビンボー習慣」がしみついている可能性があります。

「たとえば、よく行くコンビニの前を通りかかり、ほとんど条件反射のように入っていつものお菓子を買う行動。このとき、本当にそのお菓子を食べたいのか考えることなく、無自覚でお金を使っているのです。日頃から脳を鍛える行動を心がけ、簡単なトレーニングを行えば、ムダづかいが減ってお金が貯まりやすくなりますよ」と教えてくれたのは、脳とお金に関する著書のある医学博士の加藤俊徳先生。

シートをはる、小銭を使う…お金が貯まるようになる日常習慣8つ!

そこで加藤先生に、お金が貯まるようになる習慣を教えてもらいました。
日常生活のちょっとした見直しで、ビンボー習慣を解消すれば、ストレスなくお金が貯まるように!

●その1 レシートをノートにはる

レシートをノートにはる
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家計簿はなかなか続かないという人でも、ノートに1日分ずつレシートをはるだけなら簡単で、ムダづかい防止になります。

ときどきレシートを見返すと、やめておいた方がよかったものが、1つや2つは見つかるはず。「以前に失敗したものはやめておこう」などと、自制心が働きます。

●その2 財布の中を整理する

整理整頓は、脳のさまざまな部位を鍛えます。財布にレシートや不要なポイントカードなどをためっぱなしにせず、使いやすく整理すれば、判断力を鍛えることに。

どんなことにお金を使ったか振り返ることにもなり、お金の使い方にメリハリができます。財布にいくら入っているか把握することで、衝動買いのストッパーにもなります。

●その3 本物を見る目を養う

本物を見る目を養う

安さばかりにとらわれていると、ものを見る目が養われず、長い目で見ると高い買い物をしていた…なんてことになりかねません。

デパートや美術館で上質なものに触れるのもおすすめですが、スーパーの買い物でも「いちばん新鮮な魚を選ぼう!」など、意識的によいものを見分けるよう心がければ、脳が活性化し、買い物上手になれます。

●その4 小銭を使って買い物する

小銭を使って買い物する

クレジットカードは、お金を使っている実感がなく、ついムダづかいが増えがち。

現金で支払うことで、手元からお金が出ていっていることを自覚し、財布のひもを引き締められます。

さらに、レジに行く前にすばやく消費税を入れた合計金額を計算し、お札だけでなく小銭を使うように心がければ、脳の体操にも。

●その5 買い物中に目を動かす

買い物するときに、じっとその商品だけを見ていると思考停止状態になってしまうことが。ちょっと目を動かしてほかのものを見るだけでも、衝動買いを防止できます。

どうしても目の前のものが欲しくなってしまったら、視線を動かし、その商品が自分に合っているものなのか、総合的に判断しましょう。

●その6 欲しいものに優先順位をつける

買いたいものをなんでもガマンするばかりでは、欲求不満になって、あるとき爆発し、衝動買いしてしまう原因に。

「家族旅行のために普段はムダな買い物をしないようにしよう」など、目標や優先順位があれば、小さなムダづかいを防げます。
その都度きちんと判断することにもつながり、買い物力が鍛えられます。

●その7 失敗した買い物ワースト3を書き出してみる

失敗した買い物ワースト3を書き出してみる

過去の記憶をたどることも、脳の活性化のためには大切。失敗した買い物ワースト3を紙に書き出してみましょう。

どうして失敗だったのか、そのときの状況や失敗の原因についても思いをめぐらせれば、同じような失敗を回避できるはず。

お店で買いたい商品を見つけたときにも、深呼吸してリラックスし、書き出した3つの失敗のことをもう一度思い返してみましょう。

●その8 欲しい理由を3つ考える

欲しいという衝動に駆られると、そのことで脳がいっぱいになって、ほかのことを考えられなくなります。

そこで、冷静に、買う理由を3つ考えてみてください。商品をよく理解しようとしたり、過去の記憶と照らし合わせたりするなど、脳が活性化し、本当に必要か判断できるようになります。

理由が3つ以上見つかったら買う決まりにすれば、失敗がありません。

医師として認知症や発達障害に携わり、1万人以上の脳を分析。著書に『

今日からお金が貯まる脳トレ』(主婦の友社刊)など