暖かいトップスが手放せない季節がやってきました。
寒い日が続くとつい、ニットやスウェットなどのあったかトップス1枚に頼りきりでコーディネートが単調になりがちに…。
「そんなときはシャツを1枚かませるだけで、秋冬の定番トップスも一味違って見えるんです」と話すのは、さまざまな女性誌で着まわし特集を担当するファッションライターの野田春香さん。今回はシャツを使った冬のレイヤード(重ね着)テクを教えてもらいました。
今年らしいオーバーなシルエットが叶う、冬のシャツの重ね着コーデ
用意するのはオールシーズン使えるプレーンなシャツ。なんにでも合わせられて、きちんとした印象もつくり出せる白シャツが便利だと思います。
すべての画像を見る(全5枚)手持ちのものでOKですが、新たに買いたすなら、オーバーサイズで、丈が腰にかかるくらいの長いものが旬の雰囲気になるのでおすすめです。私は今年の春にユニクロで購入したオーバーサイズロングシャツのMサイズを使用しました。
●旬のニットベストに合わせてトラッド風な装いに
まずは、今年人気なロング丈でざっくり感のあるニットベストとシャツの重ね着から。とくに最近多いサイドスリット入りのベストなら、スリットからシャツがチラッと見えるとさりげないおしゃれ感が漂います。
シャツの裾はボトムスにインせず、出しておくのが今っぽいコーデをつくるポイント。トラッド感がありつつも、こなれた印象に仕上がります。さらに寒くなってきたらシャツの下にあったかインナーなどを着込んでコートを羽織ればOKです。
●スウェットに合わせて、普段着をお出かけ着にランクアップ
休日服やご近所着になりがちなスウェットトップスも、シャツをかませるだけできちんとおしゃれした風に見えるのでおすすめです。ばったりだれかに会っても「あの人いつでもちゃんとしてる」が叶います。
今っぽく見える重ね着のポイントはシャツの裾と袖口をトップスの下から見せること。
裾が出ていれば後ろ姿でも“考えてコーディネートした”雰囲気が出ます。あか抜けた印象にするには、このささいなワンポイントが大事です。
●タートルニットをシャツの中にイン。シャツをアウターにチェンジ
タートルニットの中にシャツをインするのもいいですが、逆にすることでおしゃれの鮮度が格段にアップ。冬はどうしてもあったかトップスが主役になりがちですが、これならシャツが主役になるので見違えます。胸元のボタンは3つくらい外してゆるっと羽織るのがポイント。
裾をボトムにインすればかしこまった場や会社もOKなので、慣れておくと便利なコーディネートだと思います。
つい似たような服装になってしまう冬だからこそ、ちょっとしたコツでおしゃれの幅がぐんと広がります。普通着ているニットの下、フーディーの下、ライトジャケットの下にと応用してみてください。また、どんな色や素材のシャツでも応用できるので楽しみも広がると思います。
シャツは大人らしさやきちんと感が演出できるアイテムでもあるので、ぜひ冬にも活用してみてくださいね。