9月からスタートした「マイナポイント」。CMではよく見るけれど、どのようにして使うの? ポイントがおトクにもらえるの? そんなさまざまな疑問を、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに教えてもらいました。

書類とスマホ
おトクに使える? マイナポイントってそもそもなに? を解決しましょう(※写真はイメージです)
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9月からスタート!マイナポイントを知っておトクに買い物をしよう

キャッシュレス決済還元事業が2020年6月末で終了。第2弾ともいうべきキャッシュレス決済キャンペーンとして、「マイナポイント」の申し込み手続きが7月1日から始まり、この9月からマイナポイントがもらえるようになります。ここでは、マイナポイントの仕組みを解説します。

●「マイナポイント事業」ってそもそも何?

マイナポイントHP
マイナポイント事業HPのトップページより

最近CMでよく見る「マイナポイント」とは、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を紐づけることで、チャージ(入金)や支払いで25%分の「マイナポイント」が最大5000ポイントもらえるというものです。つまり、2万円分のチャージ、もしくは買い物をすることで5000円相当のポイントになるということなんです。

●マイナポイントをもらうにはマイナンバーカードが必要

マイナポイントをもらうためには、マイナンバーカードとマイナンバーカードの数字4桁のパスワードと決済サービスのIDやセキュリティコードが必要です。マイナンバーカードをまだ持っていないという方でマイナポイントに参加したい場合は、まずはマイナンバーカードの取得からスタートしましょう。申請から発行までおよそ1か月かかるので、早めに申請を済ませておくとよいでしょう。

マイナポイント使い方
マイナポイント事業HPより

キャッシュレス決済を紐づけする際は、使っているキャッシュレス決済サービスが対応しているかを確認しておきましょう。
参照:

登録ができるキャッシュレス決済サービスの一覧

キャッシュレス決済の紐づけをする場合は、マイナンバーカードと「マイナポイント」専用アプリに対応しているスマホ、ICカードリーダーでマイナンバーカードを読み込み可能なパソコン、コンビニエンスストアのマルチコピー機、お住まいの市区町村窓口や郵便局、携帯電話ショップといった「

マイナポイント手続きスポット

」でもできます。
キャッシュレス決済サービスによっては、マルチコピー機からは紐づけができないものもありますので、事前に確認が必要です。

対象となる主なキャッシュレス決済サービスは以下です。

電子マネーSuica、nanaco、楽天Edy、WAON
QRコード:PayPay、d払い、楽天Pay、au PAY、LINE Pay、メルペイ
クレジットカード:楽天カード、WAONカード、dカード、エポスカード、オリコカード
プリペイドカード:Kyash

こちらは、2021年8月21日時点のもので、キャッシュレス決済サービスは順次追加される予定。詳しい情報は下記より確認することができます。

参照:

現時点で申し込みが可能な決済サービス一覧

●どのようにポイントが付与されるの?

登録したキャッシュレス決済でチャージ、または支払いをすると、金額の25%分(最大5000円分まで)の「マイナポイント」がもらえます。とはいえ、マイナポイントという共通ポイントがもらえるわけではなりません。実際に付与されるポイントは、登録したキャッシュレス決済事業者のポイントとなります。
つまり、楽天カードなら楽天スーパーポイント、nanacoならnanacoポイントが付与されますので、ポイントが使いやすい決済事業者を登録するとよいでしょう。

●無理にお買い物をするよりチャージをするだけでポイントになる

マイナポイントはチャージもしくは支払いでもらえ、残高にチャージをしてから支払うプリペイド方式の場合は、チャージをするだけでポイントがもらえます。また、クレジットカードのように後でまとめて支払うポストペイ方式は、利用金額が2万円になるまで25%分のポイントが還元されます。
つまり、チャージ式のキャッシュレス決済サービスを利用すれば、無理に2万円になるまでお買い物をする必要がないという点がポイントでしょう。

家族4人でそれぞれ利用すれば、5000×4人で最大2万円分のマイナポイントをもらうことができておトクです。
また、買い物時にマイナンバーカードを提示する必要はありません。

●ボーナスポイントでさらにおトクに!

スマホを操作する女性

1つのマイナンバーカードにつき紐づけられるキャッシュレス決済は1つだけということもあり、キャッシュレス決済サービス各社では顧客獲得のために各種キャンペーンを行っています。上限5000円分のポイント+αのボーナスポイントが付与されます。ボーナスポイント付与数は各キャッシュレス決済サービスによって異なったり期間限定であることがあります。

以下は主なキャッシュレス決済サービスのボーナスポイントを表にまとめてみました。チャージや利用金額に応じたボーナスポイントがある場合や、抽選でポイントがもらえる場合があります。詳細はよく使っているサービスのHPなどで確認しましょう。

マイナポイント表
筆者作成

たとえば、電子マネーのWAONは、2万円のチャージをすると、5000ポイントにボーナス分として2000ポイントが上乗せされ、7000ポイントがもらえます。WAONユーザーにはうれしいボーナスポイントではないでしょうか。

このようなキャンペーンは期間限定である場合や、今はやっていなくてものちに始まったり、ボーナスポイントが増えることも。チェックしておくとさらにおトクにポイントがもらえるチャンスがあります。

マイナポイントは2020年9月から2021年3月末までの期間限定の施策かつ、予算枠は4000万人分までです。すぐに予算枠は埋まりませんが、マイナポイント事業に興味があり、マイナンバーカードを取得していない場合は、早めに申請、取得そしてキャッシュレス決済の紐づけしてみはいかがでしょうか?