9月1日は防災の日。いつも以上に防災について考える方が多いのではないでしょうか。
しかし日常生活のなかで防災意識を保ち続けるのは難しいもの。
ここではミニマリストの星野きいろさんが、「普段使いがそのまま非常用になる」というアイテムを紹介してくれました。

普段使いをそのままスライド!非常用品にもなるアイテム5つ

地震に台風、水害…。さまざまな災害が起こり得る今、防災用品や非常食になるアイテムをストックしておきませんか?
「ローリングストック」を意識して、使いながら備えるのがコツです。

●老舗ようかんを常備。賞味期限が長く非常時にも安心です

とらやのようかん
とらやのようかんは、来客時にも
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非常食といえば5年など長期保存ができるカンパンやお菓子が一般的ですが、わが家では長期保存のものに加えて和菓子の老舗「とらや」の小型ようかんを常備しています。こちらのようかんは常温保存が可能で、開封しなければ賞味期限が過ぎても1年はおいしく食べることができるためです。

非常時においしいものを食べると心がほっと落ち着きますし、老舗ようかんは特別感もあります。普段の生活でも急な来客時やたまのお楽しみにできるため、常備しておくと便利です。

●シリアルは常温保存できる豆乳とセットでそろえる

豆乳

災害時には電気やガスが使えないこともあるため、加熱不要で手軽に食べられるシリアルもおすすめです。手軽なシリアルは普段の食事に食べている方も多いのではないでしょうか。「非常食用」と特別扱いしないで、いつも食べているものを1袋多めに買っておくだけで非常食と兼用できるのもメリットです。

シリアルと合わせて置いておきたいのが豆乳です。牛乳は要冷蔵で数日で飲みきらないといけませんが、豆乳は常温保存が可能で、中には賞味期限が半年先というものもあります。無調整豆乳が苦手という方は、飲みやすい調整豆乳がおすすめです。

●非常用水は500mlペットボトルで。炭酸水もおすすめ

水

非常用水は量を確保しておきたいため、2リットルのペットボトルで常備している方も多いのではないでしょうか。ところが2リットルのペットボトルから水を飲むために紙コップが必要ですし、飲みきるのに時間がかかるので衛生面が不安でもあります。

そこで、わが家では500mlの水も合わせて常備しています。夏に飲みたくなる炭酸水も多めに買い、非常用水もかねています。

賞味期限はキャップ部分やボトルに直接印字されていることが多いことから、ボトルのラベルをはがして保管するのがおすすめです。理由は災害時のゴミを少しでも減らすことができるため。「チリも積もれば山となる」で、普段のちょっとした行動が災害時に役立つのではないでしょうか。

炭酸水は耐圧用ペットボトルで、炭酸ガスの内圧に耐えられる形になっています。普通の水と形が違うため、ラベルがなくても区別できますよ。

●レトルトカレーとパックごはんは食べながらスライド

ビーフカレー

電子レンジやお湯で温めるだけでOKのレトルトカレーとパックごはんは、常備しているという方も多いのではないでしょうか。忙しいときや体調不良で食事の準備ができないときに重宝しますね。どちらも賞味期限が長めのため、こまめに入れ替えなくてもすみます。

レトルトカレーも長期保存用でなく、日頃から食べ慣れているもので十分。パックごはんは小さめ・普通・大盛りといろいろなサイズがあるため、家族に合わせて準備しておきたいですね。ようかんと同じように普段食べ慣れているものは、非常時の大きな安心につながりそうです。

●カセットコンロとボンベで温かい料理を

カセットコンロ

レトルトカレーやパックごはんの加熱に欠かせないのがカセットコンロ。冬の災害時にはとくに温かいものが欲しくなるため、1台あると便利です。

とはいえ、普段から鍋や焼肉などに使っているのであれば、そのまま非常用もかねているためボンベの予備が数本あれば十分。持っていないご家庭はぜひ準備してみてはいかがでしょうか。最近は収納に便利なコンパクトサイズのコンロもあります。

ところで、カセットボンベに使用期限があることをご存知ですか? メーカーによると、製造から約7年以内を目安に使いきるのがおすすめとのこと。製造日は缶の底に表示されていますので、チェックしておきたいですね。

●非常時こそいつもと同じ、おいしいものが安心です

普段使っているものをそのまま非常用にスライドさせることで賞味期限ぎれを防ぐことができますし、普段食べ慣れているのは安心感にもつながります。
「非常用=特別なもの」でなく、普段使いのアイテムをそのまま非常用にスライドさせて、無理なく災害に備えておきたいですね。