コロナウイルス感染対策で、マスク着用が新しいマナーになりました。一方で、費用がかさむ、暑くて苦しい、洗濯が大変…など、マスクに関する悩みも増えています。
ここではESSE読者にマスクに関するアンケート調査を実施。どんなマスクを使っているかや、具体的な悩みを聞きました。
夏のマスク事情。暑い、化粧がつく、肌荒れする…と悩みは尽きません
ESSE読者257人へのアンケートの結果を、皆さんが実際に使っているマスクの写真とともに紹介します。
●不織布マスクと布マスクを利用している人が多数
・不織布マスク 196
・布マスク(手づくり) 114
・布マスク(市販) 84
・ウレタンマスク 45
・ガーゼマスク 13
・スポーツマスク 6
それぞれのマスクを利用する理由も聞きました。
・不織布マスク利用者の多かった不織布マスク。
「使い捨てで衛生的なので不織布マスクを利用しています」(東京都・36歳)、「使い捨てで気軽だから」(東京都・34歳)など、利便性を重視する声が多数上がりました。
「医療系の仕事なので、性能が大事」(神奈川県・33歳)、「正直、布マスクについては、あまり効果を信頼できていません。かつ、衛生管理をできる自信がないので、使い捨てマスクを使用しています」(静岡県・28歳)など、衛生面での信頼性も理由に上がりました。
・布マスク洗って繰り返し使えるのが布マスクの特徴。
「使い捨てだと購入と消費のバランスが追いつかない。日々人に会うわけではなく買い物時など、一瞬つけるだけなので洗濯できるもので十分」(北海道・31歳)と、金銭面からも布マスクを選択する声が上がりました。
手づくりなら、自分好みに仕上げられるのもメリット。
「移動やお出かけには手づくりのシフォンのマスクを使っています。シフォンは涼しく化粧崩れもしないのでとてもいいです」(兵庫県・46歳)
「マスクが手に入らないとき、家にあった布で子供につくらせました。手づくりで愛着を持たせ、つけるときも楽しめるようにしました」(岐阜県・44歳)
・ウレタンマスクウレタンマスクは通気性のよさで、夏に人気。
「ポリウレタンだと呼吸がしやすく、コンパクトにつけられるので小顔に見えるから気に入っています。洗って繰り返し使えるのもいいし、ピンクなどかわいい色があるのも嬉しいです」(東京都・37歳)
「気軽に使えるので不織布マスクが好きだけど、小さ目サイズがなかなか売っていない。洗って使えるし、風通しがいいので暑い今はウレタンマスクを使うことが多いです」(大阪府・44歳)
・ガーゼマスク肌へのあたりがやわらかいガーゼマスク。
「ニキビダニによる顔の肌荒れに悩まされてから、ダニが繁殖しにくい、風通しのいいガーゼマスクを使用するようになりました! 蒸れないので衛生的で、ニキビダニもすぐに治りました。また、通園時に自転車に長距離乗るので、息がしやすく汗も吸収してくれるので助かっています」(京都府・31歳)
・スポーツマスクもとはスポーツ用につくられたスポーツマスクですが、普段使いをする人も増えているようです。
「暑いので少しでも涼しいものをと思って使っています」(長野県・42歳)
「テニスをするときはスポーツマスク。呼吸が楽です」(千葉県・42歳)
●複数のマスクを使い分けるのも常識に
TPOに応じて、複数のマスクを使い分けるのがニュースタンダードに。
「仕事で人とたくさん会うときや、電車に乗るときは不織布マスク。買い物や散歩などは手づくり布マスク。暑い季節に自転車に乗るときや徒歩のときは夏用ウレタンマスクを使っています」(滋賀県・39歳)
「仕事中は白いマスクでないといけないため、不織布マスクを使用。休日は市販布マスクと手づくりガーゼマスクとウレタンマスクを気分で使い回しています」(福井県・38歳)
「普段は手づくりマスクや市販のガーゼマスクを、繰り返し洗って使っています。忘れてしまったときやとっさに必要なとき用に、市販の不織布のマスクをバックやクルマの中に携帯しています」(北海道・35歳)
「朝は使い捨てマスクでメイク落ちを吸ってもらい、昼ごろ、呼吸がしやすい布マスクに昼頃に変えます。使い捨てマスクは、肌が荒れるので適度に。布マスクの麻のものが肌には嬉しいです」(東京都・43歳)
マスク着用でこんなことに困っています!
●とにかく暑い!息苦しい!
「マスクの下は常に汗でびしょびしょです(泣)。また、マスクが当たるところは乾燥してガサガサになっています」(大阪府・40歳)
「冷汗タイプを買ってみたましたが、息を吸うと薄い生地が口の方にはりついてしまい、息苦しくて使えませんでした」(埼玉県・43歳)
「喘息持ちなので、ピタッとくっつくタイプのマスクだと坂道をのぼれません」(神奈川県・35歳)
●肌荒れや耳の痛みに悩まされる人多数
「肌荒れがすごい。耳も痛くなって結果的に頭痛につながります」(福岡県・27歳)
「肌荒れがひどく市販薬を買ってしのいでいましたが、結局、皮膚科に行ってステロイド剤で治療2000円の出費しました」(千葉県・41歳)
「ずっとつけているとマスクがくさくなります。私の息がそんなににおうのか、湿気がこもっているからなのか…。対策あるなら知りたいです」(東京都・31歳)
●手間やお金もかかります
「マスクの煮沸や洗濯などの管理が手間。ぴったりしっくりくるマスクになかなか出合えず出費がかさんでいます」(大阪府・31歳)
「家族全員毎日使うようになったけれど、大容量のものはなかなか売っていなくて、高価な少量のものをちょこちょこ買うので出費がかさむ」(大阪府・44歳)
「手づくりのガーゼマスクは洗濯するたびに縮んでいるのか、ゴムがどんどんキツくなってきました。ゴムの調節やつけ替えが面倒です」(岐阜県・49歳)
「洗濯物が増えたのがストレスです。洗濯機だけでは落ちない汚れもあり、手洗いしてから干すのが手間です」(広島県・27歳)
●化粧との兼ね合いが難しい…
「化粧がついてしまい、外したとき汚らしく見えるのが悩み。飲み物を飲んだりするのが躊躇われ、脱水になりかけました」(神奈川県・28歳)
「室内でずっと着用しているなら、アイメイクのみでいいですが、食事をしたり美容院に行ったりなど、マスクを外すシチュエーションがあるとメイクの必要があり、マスクにメイクがついて汚れてしまうのが困ります」(滋賀県・44歳)
●子どもに関する悩み
「子どもを抱っこしていると、外されてしまいます」(東京都・34歳)
「子ども用にマスクをつくったが、ゴムのちょうどいい長さがわかりません」(滋賀県・39歳)
「子どもがマスクをたくさんなくしてしまいます」(東京都・37歳)
●コミュニケーションの妨げに
「書道講師をしていますが、新しい生徒さんに顔を覚えてもらうときに困ります。目だけでは表情を伝えられない点も不便です」(群馬県・42歳)
「人の顔や表情がわかりづらく悲しい」(北海道・31歳)
「暑い…。でも外で外すと人の視線が痛く、コロナに感染しないようにというよりは、視線を受けないためにマスクを着けるようになっています」(千葉県・42歳)
厚生労働省は「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう」と呼びかけています。TPOに合わせて、無理のないマスク着用をしていきたいものです。