炊事、洗濯、育児…すべてをひとりで担ってしまうと大変。そこで、家族全員で分担をする家庭が増えています。
共働きで子ども4人を育てているブロガー、ベリーさんもそのひとりです。子どもにはどのようにスムーズに家事に参加してもらうのか、教えてもらいました。

家のことは、家族皆で。小さな子どもも積極的に家事参加できる仕組み

家事は「お母さんの仕事」ではなく、家族皆で進めたいと思っています。結婚して夫とふたり暮らしだったときからそう考えてきて、子どもが生まれてからもずっと変わっていません。

1歳半から小6まで4人の子どもがいるわが家。子どもたちには、その子の年齢に応じて、できることをどんどん任せるようにしています。任せるものは、子どもがスムーズに手伝えるよう工夫して、たとえばこんな感じで教えています。

(1)絵本は自分で戻す

本を探す子ども
本棚は色で分別しているので、子どもでもすんなり戻せます
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絵本は、2歳を過ぎた頃から子どもが自分で片づけけられるよう一緒に練習。子どもでも絵本を戻しやすいよう、本棚は、絵本の背表紙の色別に並べています。

本棚

大きな本も小さな本も色別です。白、黄、赤、緑、青、黒。子どもは小さな頃から「あか、あお、しろ…」と色を知っています。読み終わった絵本を「黄色グループに戻そうね」と声がけすると、黄色の本のグループへ片づけます。

図書館から借りてきた本だけは「図書館の本コーナー」に集めますが、色別にしていると、背の高さにばらつきがあってもすっきりと見えるのもいいところ。おすすめの収納方法です。

(2)食後、食器は自分でシンクへ持って行ってグループ分けする

シンク

食事が終わったら、自分が使った取り皿やカトラリー、コップを自分でシンクへ運びます。

ここでのポイントも、やはりグループ分け。取り皿は取り皿、コップはコップ。油がついたものは油がついた食器のグループ。家族のひとりひとりがグループ分けしながらシンクに置いていくと、食洗機にセットする前の余洗いが断然早く終わります。「グループ別に分けておくと、洗うときにお母さんがラクだからね」と教えながら。

保育園の子どもはサポートが必要ですが、小学生にもなれば自分でできるように。成長すればするほど、自分でできる範囲が広がります。

(3)家族みんなの洗濯物をたたむ

洗濯物をたたむ

洗濯物たたみは、子どもたちの仕事にしています。きっかけは、保育園から持ち帰った着替えバッグ。長男がまだ保育園の頃、きちんとたたまれたシャツやズボンは先生がしてくださっているものと思っていたのですが、「ぼくがしてるよ」と言うではありませんか! 3~4歳児クラスの頃から自分でたたむ練習をしていることを知り、その頃から子どもに少しずつ洗濯物たたみを任せました。

今では上の子たちを中心に、わが家の洗濯物はすべて子どもたちがたたんで片づけています。ちなみに、洗濯物干しは夫が毎晩してくれています。その際、ハンガーに掛けられるものはなるべくハンガーにかけてもらいます。ハンガーであれば、乾いたらたたむことなくそのままクローゼットへ取り込めます。6人分の洗濯物を子どもたちが少しでもラクに片づけられるよう考えてのことです。

家事は家族皆で、子どもも一緒に。子どもが小さな頃は自分で動いた方が断然ラクで早いのですが、子どもにも「自分のものは自分で片づける力」を身に着けてもらいたい。そのために、毎日の暮らしの中で日々練習です。子どもが練習しやすいよう、これからも「家事が簡単になる仕組み」を考えていきたいと思います。