少し涼しくなってきた今の時季は片づけのチャンス。でも、「家が古くて収納スペースがない」「ものが多くて片づかない」という悩みを抱える人も多いのでは。
ESSE本誌やESSEonlineで暮らしについて発信している幸栄さんは、「自宅でパン教室を行っているので食器や食材などがどうしても増えがち」というお悩みを克服して、すっきりをキープできるように。その秘訣を教わりました。
“重ね置き”でおしゃれにまとまる
素材感や色が近いものは重ねて置くと、まとまりが生まれ、おしゃれに見える効果が。インテリアのような存在感で目を楽しませてくれます。
●お気に入りのカゴやトレーはオープン棚にゆるく重ねる
パンやフルーツなどをポンと入れるだけでさまになるカゴやトレーは、本棚の隣にある背の低い棚に重ね置きします。
「形はそろえすぎずにざっくりと。素材や色が近いものばかりなので、うるさく見えません」
●テーブルクロスは大きめにたたんで本棚に重ねる
おもてなしに活躍するテーブルクロスは、リビングのオープン棚に。
「大きめにたたんで重ねればすっきり見えるし、シワにもなりにくいです」
●調味料を入れたビンは窓辺に積む
調味料を入れたビン類は、調理台前の窓辺に出したままにしています。
「引き出しなどにしまうと使い忘れがちですが、これなら使いきれていいんです。袋入りスパイスは、口をピンチでとめて小さなすり鉢に入れ、ビンの上に置いています」
●今聴かないCDはタワー状に積み上げる
食器棚の脇に縦に積めば、オブジェっぽくておしゃれな雰囲気。
「スマホを使い始めて出番が減ったCDですが、捨てるのは忍びなくて。いつか整理しようという気持ちもあり、目に入るリビングに置いたままです」
紙ものは“つるす”収納で管理がラク
かさばりやすい紙ものは、ピンチを使ったつるす収納が便利です。目に入りやすいので、うっかり失くすこともありません。
●商品のリーフレットは木製ピンチでスチールラックにつるす
しばらくの間とっておきたい、食器のお手入れ方法や、お菓子の食べ方のリーフレットなどをつるしています。
「その辺に散らかしておくとなくすので、スチールラックにピンチをつけて、一時置き場にしています」
リーフレットをつるしているスチールラックは、パン用のオーブンや発酵器を置くために設置したもの。上のオープン棚には、トースターやボウル、カゴなど並べています。
●子どもの絵はピンチではさんで壁につるす
子どもの作品は、壁にかけたピンチにはさんで管理しつつ飾ります。
「子どもがお絵描き好きで、よく描いた絵をくれるんです。キッチン側にある収納棚の上の壁は、目に入りやすい位置なのでここにしました」
とくに気に入ったものは、額に入れてリビングの床にじか置きするアイデアも。
重ねたり、つるしたり。置き方の工夫ですっきりをキープ
以前はものがなにも出ていない空間に憧れて、しまい込もうとしたものの上手くいかず、部屋が中途半端に散らかっていたという幸栄さん。
悩んだ末に、重ねたり、つるしたりといった“見せる収納”にチェンジし、置き方を工夫しながら、ものを出したままにしてみたそう。すると、無理に数を減らさなくてもまとまって見えることに気づいたといいます。
ただし出しっぱなしにするアイテムは木やガラスなど、素材や色は統一。使いやすく、見やすい場所に置くのもポイントです。
「重ねたり、つるしたりして、出したままの収納の方が、あるものをちゃんと使えて片づけやすく、私には向いていました」
幸栄さんのアイデア、ぜひ取り入れてみてください。
【幸栄さん】
モデルとして活躍したのち、2010年から卵とバターを使わないパン教室、「toiro」を主宰。また、ESSE ONLINEで生活回りの情報を発信している。著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)などがある