新型コロナウイルス感染症の影響により、マスクやトイレットペーパーなどの高額転売を目的とした買い占めが社会問題になりました。
4月中旬、ESSE読者231人にアンケートを実施したところ、マスクや紙製品の品ぎれで困っていると回答した人は171人にも及びました。読者たちが目撃した迷惑な買い占めの実態とは?

マスクをした女性
花粉症の人にとっては、マスクがないのはとてもつらいこと(※写真はイメージです。以下同じ)
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マスクが買えない!思わぬ生活トラブルが多発中

「本当に買い占めをやめてほしい。度々ニュースにもなっているけれどこんなときにお金を稼ごうとマスクなどを高値で売ったりする人間がいるという事実に本当にショックを受けます」(宮城県・主婦・31歳)

1月中旬からマスクの品ぎれが報道されてきていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、転売ヤーなどが買い占めて高額で転売する事態が続きました。

●花粉症なのにマスクが買えなかった…

「花粉症でマスクが必須なのに、マスクが売ってないってもう致命傷です」(東京都・主婦・37歳)

花粉症や持病がある人たちは、日ごろからマスクをストックしているケースが多かったようですが、それでもちょうど買いたしのタイミングで今回の買い占め騒動にぶつかってしまったケースでは、とても大変な思いをしたようです。

●開店前からドラッグストアの長い行列に並んだ人

たくさんのマスクを持つ様子

「花粉症の夫のためのマスク購入が大変でした。ドラッグストアに並ぶも、開店と同時に入荷がないことを告げられました。ほかの店には入荷がない場合ははり紙がされていたのに、その店にはなかったので、開店前から長い列ができていました」(滋賀県・アルバイト・39歳)

「ドラッグストアのマスクの入荷日に買いに行ったのですが、開店直後に押し合ったり、順番を抜かす人がいたりと最悪でした」(埼玉県・主婦・38歳)

「仕事でどうしてもマスクが必要でドラッグストアの開店前に並びましたが、行列の前の人が買い占めてしまって品ぎれに。翌日、1時間早く起きたら、無事に買うことができました。でも前日と同じ人たちが並んでいて、これじゃいつまでたってもマスクは普通に買えないなと思いました」(東京都・会社員・35歳)

「マスクの列に並んでも、横入りしようとされました。入荷があるかないか分からない状況で困ります」(千葉県・アルバイト・37歳)

●マスクの購入をあきらめた人

「去年買い置きしていたマスクがそろそろなくなりそう。どこに行っても品ぎれ。マスク購入のために朝早くからお店に並ぶと聞いて、私には無理! と諦めている」(愛知県・アルバイト・54歳)

「マスクが手に入りません。家にずっといる生活ではないので、朝からお店に並ぶなんてこともできません。働いている人はどこで手に入れてるんでしょうか」(大阪府・アルバイト・45歳)

マスクの入荷日を知らせても、知らせてなくても、行列への横入りや個数制限などによって、混乱やトラブルが絶えないことからマスクの販売自体をストップしたお店もあります。

●法律でマスクの転売が規制されても…

「マスクを高額転売している人たちに腹が立ちます」(兵庫県・主婦・29歳)

多くの人が強い怒りを感じたマスクの高額転売。医療現場や介護施設など、本当に必要な場所にまで届かなくなってしまうといった事態が発生し、政府は3月にマスクの転売に規制を設けました。それでも未だにマスクはお店の棚から消えたまま…。
「ネットで販売できなくなった転売ヤーが、路上で山積みのマスクを販売しているのを見かけました。あれは違法ではないのでしょうか?」と疑問に感じている人もいました。

●マスクがないことで生活に支障が出る世の中

「マスク必須とか保育園などに言われるけど、マスクが売っていません」(埼玉県・自営業・37歳)

ほかにもマスクを着用していない利用者が銀行で入店を拒否されるといった話題もニュースになりました。そこで、洗って再利用できる布マスクや、手づくりのマスクを使い始める人も増えていますが、医療従事者や介護の現場ではまだまだ深刻な状況が続いています。

●本当にマスクを必要な人たちを優先して

「医療関係者である主人が、職場からマスクは自分で手に入れて経費精算と言われていることに違和感です。会社で手配するべきでは…」(埼玉県・会社員・36歳)

「息子に持病があるので、マスクを常につけていなければなりません。(昨年の)秋に買っていた備蓄がまだあるのですが、今あるマスクがなくなる前に、復活してほしいなと思います」(神奈川県・主婦・46歳)

「医療機関や介護現場、一番困っているところに優先してほしい。パフォーマンスで海外に物資として届けたり、買い占めや転売を黙認しないでほしいと思います」(神奈川県・アルバイト・37歳)

新型コロナウイルスが世界的なパンデミックに陥ったことによって、マスク不足は悪化する一方です。まずは命を最優先で、マスクの供給を急いでほしいですね。

マスクと違って、デマによって品薄となってしまった紙製品の購入についても困っている人が続出しています。