幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
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カフェで飲み物を頼むとき、「冷たいのを」という言葉を口にするようになりました。この季節はさわやかなレモン味にひかれるのは私だけでしょうか。
今の時期、わが家ではよく、バターを使わない、国産レモンのレモンカードをつくります。レモンカードとは、イギリス発祥のレモンを使ったスプレッドのこと。甘酸っぱい味と、もったりとしたクリームで、日本でも人気上昇中です。
今日はそのレシピをこっそりお教えしますね。
材料は5つだけ!レモンカードのつくり方
【材料(つくりやすい分量)】
・卵 1個
・グラニュー糖 75g
・レモンの絞り汁 60cc
・太白ゴマ油(なければなたね油) 20g
・豆乳(調整ずみ、なければ牛乳でも) 10g
【つくり方】
(1) ボウルに卵を溶きほぐし、そこに少しずつグラニュー糖を入れます。
(2) 鍋にレモンの絞り汁、ゴマ油、豆乳を入れて、弱火で軽く温めてなじませたら、それを少しずつ、(1)のボウルへ混ぜ入れていきます。
本当にすこーしずつ混ぜ合わせてくださいね。そうすると、白っぽくクリーム状になってきます。
(3) しっかりとなじんだら鍋に戻し、木ベラで混ぜながら火にかけます。焦げやすいので、ごくごく弱火にしてくださいね。
(4) とろっとしたら火を止め、ビンにつめて完成です。冷蔵庫で冷やして保存しましょう。
冷やしていただくレモンカードですが、できたてのあたたかいものも味見してみてください。なんともいえない酸味で、私はこのできたてのつまみ食いが大好きです。
ゴマの香りはあまりしません(太白ゴマ油はそんなにゴマの感じが出ません)。バターのものに比べてとても軽くさっぱりとします。人によっては酸味が強い、と感じるかもしれませんが、暑い夏にはぴったりかなと思います。
パンにはもちろん、パウンドケーキに添えたり、ヨーグルトにのせてみたり。さわやかな味わいを、食卓に加えてみてくださいね。
【幸栄(ゆきえ)】 1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、「toiro」を始める。著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある