幼稚園児のお子さんのいる家庭では朝の身支度が大仕事。ただでさえ時間のない朝に、お子さんがひとつでも自分で支度ができるようになると助かりますよね。

ライフオーガナイザーの高田舞子さんの家では、お子さんが身支度できる仕組みを確立しているそう。詳しくお話を聞きました。

親の手間も省ける収納。幼児は親と一緒になって決めたことは守ってくれます

ニトリのカラーボックス
子どもが身支度してくれる収納とは?
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わが家の子どもの身支度スペースは、ニトリのカラーボックスの前です。

上から、幼稚園バッグ(冬季はマスクも)、パジャマ、タオル、下着肌着、体操服、カラー帽子、手提げバッグ、制服といった感じに、身支度に必要なものをひとまとめに。側板には帽子やシーズンによってプールバッグをかけたりしています。

●一緒に使うものは一緒にしまう

幼児向けに意識したポイントのひとつめは一緒に使うものは一緒にしまうこと。たとえば、幼稚園バッグの近くにタオルを置いたり、体操服やカラー帽子と一緒に手提げバッグを収めたりといったことです。

●ざっくり収納でOK

引き出し

ポイント2つめは、中身はざっくり収納でOKにすること。制服の上着もハンガーは使いません。ボックスの中に入れます。

下段の引き出し

その理由は、ハンガーにかけるという行為が、幼稚園児にとって難易度の高い作業であるから。

ハンガー収納の場合、ハンガーにかける→それをパイプ(もしくはフック)にかけるというアクションが必要。

しかも、ハンガーに左右対称に服をかけるなんて奇跡的! 左右ちぐはぐにかけられた服が床に落ち、それを見たママが「ちゃんとやりなさい!」と怒る…それでは悪循環です。

●ボックスと天板の間にゆとりを

ポイントの3つめは各段に入れるボックスと天板の間にゆとりをもたせること。

ボックスに収納する様子

出番の多い肌着や下着類は棚板の位置をゆったりに設定しているので、ボックスになにが入っているかは引き出さずともわかりやすいですし、中のものの取り出しも可能。

私がこのカラーボックスを選んだのは、天板の位置を調整できるからです。天板をずらすことで、天井部にもご覧のとおり柵をつくることができます。バッグが落ちることもありません。

天井部

このように、子どもにもわかりやすい収納、簡単な仕組み、使いやすいアイテムにすることが大切です。

<幼児向け収納のポイント>
1.一緒に使うものは一緒にしまう
2.中身はざっくり収納でOK
3.ボックスと天板の間にゆとりをもたせる

必ずしも上の通りの収納でなくてOK。続いて、収納スペースをつくるうえで気をつけたいことを紹介していきます。