50歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した長男・うーちゃん(5歳)、里子の長女・ぽんこちゃん(1歳)という家族5人で暮らしています。
古泉さんが洗濯物を干していると寄ってくるぽんこちゃん。そこには子どもならではのかわいいたくらみが。

おてんばな1歳児・ぽんこちゃんのお気に入りは洗濯カゴの中!?

毎朝の日課で洗濯ものを干していると、ぽんこちゃんがやって来ます。ぼくがカゴの中から洗濯ものを出すたびにぽんこちゃんに見せて「これはだれの?」と聞くと「にいにいのだ」「あーたんのだ」「あかの」とぽんこちゃんが答えます。「あーたん」は「ばあちゃん」、「あかの」は「ぽんこの」の意味です。

洗濯もの
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物干しで洗濯ものを干したあと、空になった洗濯カゴにぽんこちゃんを入れてあげたらおもしろかったようで、毎回入りたがるようになりました。カゴの中にちょこんと座っているのをぐいっと持ち上げてそのまま洗濯機のところに運んで、隣の洗面台の鏡に、洗濯カゴに乗ったぽんこちゃんを映して見せます。

かごにすっぽり

ところがここ最近、ぽんこちゃんは物干しに来るとすぐに洗濯かごに入りたがるようになりました。台に乗せてある洗濯カゴを床におろして、洗濯ものを台の上にどんどん載せます。台は壊れてスポンジがめくれた椅子なので、そこに置くと表面の粉が洗濯物についてしまいます。しかたがないので、粉を払いながら大慌てで干すのですが、それでも遅いと言って怒って自分で洗濯カゴに入ろうとします。足を懸命にカゴのフチにかけて入ろうとするので、カゴと一緒にひっくり返りそうでハラハラします。

ぐらぐら

物干しから洗面所の洗濯機のところまでがいつものコースだったのですが、最近はカゴの中からリビングを指さして向かえと指示します。洗面所の角を曲がらずに通り過ぎてリビングの戸を開けて、キッチンでなにか支度をしているおばあちゃんと食事をしているうーちゃんにぽんこちゃんを見せます。おばあちゃんはカゴに入ったぽんこちゃんをかわいいと言って目を細め、おにいちゃんは口をもぐもぐさせながらちょっとうらやましそうに見ています。2人にウケてご満悦で洗面所に向かいます。

反応

今は体重が12キロなのですが、もうちょっと大きくなったらカゴが壊れてしまうし重くて持てなくなりそう。今だけの楽しみです。

【古泉智浩さん】

漫画家。1969年、新潟県生まれ。93年にヤングマガジンちばてつや賞大賞を受賞してデビュー。里子を受け入れて生活する日々をつづったエッセイ

『うちの子になりなよ ある漫画家の里親入門』

、その里子と特別養子縁組制度をめぐるエピソードをまとめたコミックエッセイ

『うちの子になりなよ 里子を特別養子縁組しました』

など著書多数。古泉さんの最新情報はツイッター(

@koizumi69

)をチェック!