家族が食卓にそろわないとき、子どもや夫などにつくりおきすることもありますよね。
「複数のつくりおきおかずをちゃんと食べてもらうために、“ラベリングテープ(マスキングテープ)”を活用してみませんか?」というのは冷蔵庫収納家の福田かずみさん。詳しく教えていただきました。
すぐわかる、面倒くさくないつくりおきおかずの工夫で、家族の食事が進みます
帰りが遅くなる夫や家族のためにおかずをつくっておくことがありますよね。
また子どもが大きくなると、自分でご飯を食べてから塾に行ったり、親がいなくても食事ができるようになります。
スーパーやコンビニでおにぎりやお弁当を買うことができますが、できるときは手づくりのご飯を用意してあげたいですね。
巷で、流行っているつくりおきおかずもそのひとつ。ところが、こんなことはありませんか?
複数のおかずをつくっておいたのに、面倒くさいのか野菜のおかずには手をつけない。
兄弟がいるとお兄ちゃんがたくさん食べてしまって、弟の分が少ししか残っていない。
ちゃんと食事を食べないで、お菓子ばかりを食べてしまう子もいます(これはわが家のことです)。
そこで、食べすぎも、食べなさすぎも防ぐラベリングテープの活用法を紹介します。
●保存容器の中におかずを盛りつけよう!
一般的なつくりおきおかずは、おかずごとに保存容器に入れるイメージですが、「人別」に複数のおかずを1つの保存容器に入れてしまうんです。
今回は2人の子ども別に盛りつけをして入れてみます。
こちらは、わが家の例です。左は、大学生の娘用です。じつはダイエット中なので食べる量をセーブしています。あると食べ過ぎてしまうから盛りつけは少量にしてほしい。そして、薄味で野菜多めが好みだったりします。
一方、右が高校生の息子用です。運動部に入っているけれど、食が細いのが悩みの種。なんとかたくさん食べてほしいという親心で、毎日食事づくりをしています。じつは、食欲が出るように、味つけは濃いめにしています。
そんな2人分のつくりおきおかずです。
●人別にカラーを決めてマスキングテープでお知らせ!
盛りつけがすんだら、それぞれ子どものカラーを決めて、テープをはります。ここではラベリングテープを使っていますが、マスキングテープやシールなどでも大丈夫です。
もし、同じ色のテープではるとしたら名前を書くといいですね。
このように、子どもたちそれぞれの食生活に合った適量を食べることができるようになります。
それと、もうひとつメリットがあります。
冷蔵庫をあけたら、すぐに自分のおかずが目に留まります。迷うことなく取り出すことができるというのもラベリングの効果ですね。
電子レンジの温めが1回ですむのもメリット。
テープは電子レンジで温めるときにはがし、冷蔵庫の壁などにはっておきます。そうするとそのテープをまた次回も使うことができます。
●「冷たい」「温かい」おかずがあるなら、トレーにまとめても
また、温めたいおかずと冷たいまま食べたいサラダなど、複数のお皿で盛りつけたいときは、こんなトレーにまとめてみてはいかがでしょう。
つくりおきをすることも大変ですが、じつは「冷蔵庫の何段目にあるどれとどれを食べてね」と伝えることも、意外と面倒なもの。うっかり言い忘れて、副菜を食べてもらえなかった…。そんなことも防ぐことができます。
家族のだれが帰宅しても、“冷蔵庫をあけたらすぐご飯”。つくりおきおかずの保存容器にラベリングテープをはることで、面倒が回避でき、愛情がさらに感じられるはず。
毎日の食事にあ・うんのルールがあるって、心地よいですね。ぜひ試してみてください。