「使わずにしまっているタオル」は、どのご家庭にもあるのではないでしょうか。
「使わないと、じつは損することもあります」と話すのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。
たまったタオルの有効な使い方について教えていただきました。
損することも!たまったタオルで起こる問題って!?
たとえば「ぞうきんとして使おう」と取ってある古くなったタオル。でも、年末の大掃除ではどれくらい消費できたでしょうか。
「使いきれておらず、まだいっぱい残っている」ということになっていませんか?
また、年始にタオルを新しくされるご家庭もあります。年末年始のご挨拶で名入りの粗品タオルをいただくことも。
その結果「むしろ増えてしまっている」と、困ったことになっていないでしょうか。
ブランドものの未使用タオルと違って、古タオルや粗品タオルは売れません。
かといって、いきなり捨てるというのも「もったいない」という気持ちが働いて抵抗があるもの。
古タオルや粗品タオルがいっぱいで収納スペースをとっていると
・他のものが入りきらない
・適当にものをつっこんでしまう
・出し入れがしづらい
・家族が片づけられない
・在庫がわからずまた同じものを買ってしまう
など、いろいろな問題につながります。
「もったいない」という気持ちからものを大切に扱うことはとてもよいことですが、空間だけでなく心理的や金銭的な弊害を被っては本末転倒です。
●使おうと思っているだけでじつは使っていないケースも
「ぞうきんやウエスとして使おう」と思っているけれど「縫うのが面倒。ミシンがけが嫌い」「切るのが面倒。繊維カスが出る」という理由から「じつは使っていない」という声を聞くことがあります。その結果たまる一方に。
それなら「縫わずに」「切らずに」使うことを考えてみるというのも手です。
●タオルがすぐ使えるシチュエーションを考えてみましょう
タオルにひと手間加えた状態で使うことを考え、その手間がおっくうでなかなか使うにいたらないのなら、そのまま使うことを考えましょう。
(1)窓ふきや網戸の掃除
大掃除のときだけでなく、台風や大雨のあとなど、びしょ濡れになった窓や網戸をさっとでもいいのでふいておくと、自然に乾くより雨の跡が残らず、サッシのパッキンにも砂汚れがこびりつかずにすみます。
タオルをベランダにおいておくと、取りかかりやすいですよ。
(2)うつる病気のときに使い捨て
インフルエンザ、胃腸炎、結膜炎など、周りの人にうつる病気にかかったときは、タオルを別にする必要がありますよね。そういったときは、たまっているタオルを使い捨てとして使ってみてはどうでしょう。
自分が病気になったときはもちろん、家族の看病も体力を消耗するもの。使い捨てタオルで、少しでも手間を省いて体力を温存しましょう。
(3)アウトドアで荷物の軽量化
薄手の粗品タオルはキャンプやバーベキューなどのアウトドアで使うのがおすすめです。
アウトドアでは荷物が多くなりがちなので、薄手のタオルの方がかさばらず軽量化できて便利。土や炭で汚れたとしても処分しやすいでしょう。
(4)大雨で濡れて帰ってきたときのために
とくにおすすめなのは玄関に置いておくこと。大雨で靴の中まで濡れてしまったとき、玄関にタオルがあると、洗面所まで取りに行かずとも濡れた足やバッグをふくことができます。
濡れた足で廊下を歩き、あとで廊下をふきに戻るなんてことも防げますよ。
(5)寄付する
家庭内で消費しきれない場合、動物愛護団体などで古タオルの寄付を受けつけているところもありますので、選択肢のひとつとして検討してみるのも手です。
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NPO法人犬と猫のためのライフボード・
動物愛護市民団体・
NPO法人アルマ