ふつうに生活していても壁や襖は汚れていくもの。さらに、小さい子どものいる家庭では落書きなども気になりますよね。壁紙をはりかえるのもいいですが、ペンキで色を変えてみるのも、気分転換になっておすすめです。
インテリアやDIYに詳しいフォトスタイリスト・貝賀あゆみさんに、ペンキで壁を塗り替える方法について教えてもらいました。
壁紙やふすまに直接塗れる!ペイントに必要なアイテムは?
すべての画像を見る(全8枚)わが家でよく使うのは壁紙の上に塗れるタイプのペンキです。今回の目的は壁とふすまを美しい白に甦らせること。水性塗料でニオイも少なく、VOC(揮発性有害物質)含有量0%のものを使ってみました。
必要なものがひと通りそろっている「ペイントセット」を購入。入っていたものはこちら。
・ペンキ
・スモールローラー
・スモールハンドル
・バケット(ネットつきで持ち手がついているものが便利)
・水性塗料用ハケ
・マスキングテープ
・マスカー(粘着テープとビニールがセットになった養生できるアイテム)
・ビニール手袋
初めてのペイントの際にはペイントセットを購入するのがおすすめ。6畳の大きな壁1面、小さな壁2面、襖2枚を塗るのに、2リットル缶を準備しました。
このペイントセットのほかに100円ショップやホームセンターで買いたしたものがあります。それがこちら。
・スモールローラーの替え
・軍手
・幅広のマスキングテープ
ビニール手袋だと蒸れてくるので軍手の方が作業がしやすいです。ローラーは塗っていると潰れてしまうので、替えのローラーを100円ショップで購入しました。幅広のマスキングテープはしっかりと養生するために用意。
ペイントは養生がカギ!養生さえしっかりしていればあとがラク
ペイントを始める前にやらないといけないのが「養生」です。ペンキを塗りたくない場所にビニールをはって保護する作業のこと。ビニールをはりつけるのに使うのはセロハンテープやガムテープではなく、きれいにはがれる養生テープを使うようにしましょう。
まずは家具を移動してマスカーで巾木(はばき)や床を養生します。天井には幅広のマスキングテープをはっておくと、作業がしやすくなりますよ。
面倒なのですが、ペイント作業でいちばん大事な作業になります。
●ペイント開始!
まずバケットにペンキを入れてローラーにつけ、ネットで余分なペンキを落としたらペイントしていきます。
最初のひと塗りが意外と緊張! 端はとくに慎重に塗るようにしましょう。
1面を塗り終わり、側面の壁を塗ろうと思ったときに気づいたのですが、養生をし忘れていたところがありました。襖の引き手です。襖を塗るなら引き手の養生はマスト。
この中断があると余計に手間がかかるので、ペイントする前には養生もれがないかチェックすると、効率よく作業ができます。
●ペイント終了
長押やふすまも塗ったので、壁1面が白くなってスッキリしました。ふすまもそのままペイントでき、壁紙をはり替える手間を考えると、とてもラクだったように思います。子どもの落書きもきれいに消えました。
今回は薄い色の壁紙の上に白をペイントしたので1度塗りでしたが、色によっては時間をおいて2度塗りした方がきれいに仕上がります。
作業の時間は養生に約2時間、ペイントに約1時間くらい。家具を移動させる時間と、天井が高いので養生に時間がかかりましたが、小さな壁なら2時間もあれば塗れてしまうと思います。
かかった費用はこれだけ!
・ペンキ2L(約5000円)
・送料(約800円)
・ペイントセット(約2000円)
・買いたしたローラーやマスキングテープ(約500円)
1万円以内で和室を白くペイントできました。壁の色を変えるだけで、簡単に気分転換できますよ。