おしゃれなインテリアをキープするためには、書類や文房具など、生活感の出る日用品はしまい込むのが鉄則。でもよく使うものは出しておいたほうが圧倒的に便利なのも事実です。インテリアをじゃますることなく、上手に日用品を溶け込ませて置くにはどうしたらよいのでしょうか。
「大切なのは見せる、隠すのメリハリをしっかりつけること」と教えてくれたのは、ルームスタイリストの村上直子さん。実際に、インテリアのおしゃれさと、日用品の使い勝手が両立できず困っているという読者宅を改造しながら、アイデアを教えていただきました。
インテリアの大敵・日用品は、間引く、隠す、まとめるで目に入るものの数を減らす
今回ルームスタイリスト・村上さんが訪れたのは、ダイニングのインテリアに悩んでいるという読者Uさんのお宅。北欧風のナチュラルなダイニングにしたかったそうですが、日用品がインテリアを邪魔して、理想と離れていくばかり…とお悩みです。
そんな様子を見た村上さんは、テーブルの上や壁面にバラバラとものが出すぎているせいで、あか抜けなさを生んでいると指摘。
「置き場所を変えたり、うまく目隠しすることで、落ち着いた雰囲気にしていきましょう」
テーブルの上や壁面にバラバラとものがあり、イマイチあか抜けなかったダイニング。
[AFTER]散らかっていた文房具や書類をまとめたり、マットを外すことで、広々とした印象になりました。
●ダイニングテーブルの上の日用品は近くに移動
[BEFORE]使いやすさを優先し、テーブルに置きっぱなしになっていた文房具。
[AFTER]トレーにまとめて近くのカウンターに置き、使いやすく見た目もすっきりしました。
[BEFORE]同じくテーブルに置きっぱなしになっていたランチョンマットも移動させ、机の上をすっきりさせます。
[AFTER]バインダーにはさんでパソコン用デスクに立てて保管。
●紙ものはファイルボックスに入れて目隠し
[BEFORE]紙ものが雑多に置かれたパソコン用デスク。ファイルボックスを導入してすっきりさせます。
[AFTER]新聞&カタログと子ども用プリントの2つに分けて収納しました。背を向けて置くと「これなら整理ができて、見た目もかっこいい!」と、Uさんも納得。
●実用アイテムを上下に並べて飾らない
[BEFORE]かけ時計の下にカレンダー。この位置関係もじつはNGです。「ものを上下に並べがちですが、確認するたびに両方目に入って重たく見えます」と村上さん。時計の位置を変えて、重さを軽減することに。
●食事のスペースだから飾るものはひとつだけに
時計や予定を書き込んだカレンダーなどが飾られ、生活感が出ていた壁。それらは一度外して、黒が効いたパネルをディスプレーしました。
「いくつも飾るより、インパクトがあるものを1つ飾ることで、視線が集中し、すっきりします」と村上さん。
●面積の大きいマットは外す
[BEFORE]ダイニングのテーブル下に、汚れ防止などの実用面からマットを敷いていたUさん。「圧迫感があり、野暮ったく見えるマットは外しましょう」と指摘され、こちらも撤去することに。