この春から子どもが保育園や幼稚園に入園、というご家庭も多いのではないでしょうか。小さな子どもにとっては、大きく暮らしが変わり、戸惑いながら成長していく時期でもあります。

「暮らしの変化に合わせ、子どもが『自分のことは自分でできる』ように、少しずつ促してみるのはいかがでしょうか?」と提案するのは、思考や空間を整えるプロ、ライフオーガナイザーの佐藤美香さん。

100円グッズで簡単!子どもが自分でできる収納・お掃除アイデア

「小さな子どもに自分のことをしてもらう」というのは一見難しそうですが、佐藤さんは、100円ショップのアイテムを使ってできるといいます。詳しく教えていただきました。

●きれいにたたまなくてよし。ざっくり収納で自分の着替えを簡単出し入れ

きれいにたたまなくてよし。ざっくり収納で自分の着替えを簡単出し入れ
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肌着やパジャマなど、子どもが自分で出し入れしてくれると助かります。

「シワにならない衣類なら、子どもの手の届く位置に、連結型の仕きりボックスを使ってざっくり収納してみてはいかがでしょうか? ひとつの引き出しにパジャマと肌着などを入れておけば、小さな子どもでも自分で出し入れできますよ」
ポイントはつめすぎないこと。出しやすい量に気をつけてみてください。

●お出かけグッズはひとまとめ。鍋ブタラックに引っかけるだけ!

お出かけグッズはひとまとめ。鍋ブタラックに引っかけるだけ!

リビングや玄関近くに子どものお出かけグッズコーナーがあると、お出かけの準備や、戻ってからの片づけを習慣化しやすくなります。

「便利に使えるのが、かけるタイプの鍋ブタラック。家具の扉につるすことができて、上下にかけられるので省スペース。小さな子どもでも手が届きやすいです。うちの娘を見ていると、普通のフックよりも丸い形状の方が、かけたり取ったりしやすいみたい」

●汚す場所にお掃除グッズ!子どもに掃除させてみよう

子どもは汚すのが仕事ともいいますが、食事の度に掃除機をかけたり、ぞうきんでふいたりは大変です。
「毎食のことですし、汚した本人にお掃除してもらうのはいかがでしょう? といっても小さい子どもだと、掃除機は重すぎて使いこなせないですし、ホウキではゴミをうまくまとめられません。そこで重宝するのが、コロコロです」
子どもでも、コロコロなら楽しんで使えることが多いそう。床に落ちた食べカスなどを取ってもらいます。

「いろいろなサイズがあるので、子どもでも持ちやすい小さなサイズのものを選びましょう。好きな色を直接選んでもらうのもいいかもしれません」
出し入れやすいようにカゴなどに入れて、食事するイスなどにかけておき、食事のあとに「ちょっとお掃除」という習慣づけを。

写真は、佐藤さんの実例。

佐藤さんの家では、子どものイスの左右の脚の間につっぱり棒を渡し、カゴとつっぱり棒をリングで固定しています。

「イスの形に合わせて、S字フックをかけたり、吸盤タイプのフックをはったりしてもいいですね。一緒にホコリ取りなども入れておくと、ちょっとママがお掃除をさぼっていても、子どもが代わりに掃除してくれます(笑)」。

そして大事なのは、子どもの成長を楽しみながら見守ること。
「最初はなにをやるにも時間がかかり、完璧にとはいかないかもしれません。ですが、子どもの吸収力はすごい!! 2歳の娘も進んでやってくれるようになりました」

片づけ力が身につくのは、大人にとっても子どもにとってもうれしいもの。ぜひこの春から始めてみてはいかがでしょうか。